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日本に脅威? クロアチアと中国が選手育成の協定に合意

マリヤン・クスティッチ氏 写真:Getty Images

 7月29日、クロアチアサッカー協会(HNS)のマリヤン・クスティッチ会長は、ザグレブの同協会本部で中国国家サッカーアカデミーの王毅 ( ワンイー )学院長と協力協定に署名・調印した。

 この協定は、トレーニング方法などの知識交換や若手選手の育成だけでなく、サッカーの新技術やインフラ整備にも及んでいるとのこと。クロアチア代表は近年、国際大会での躍進にも関わらずユーロ2024ではグループステージで敗退し、代表チームの再生を目指している。国内すべてのサッカートレーニング施設とスタジアムのアップグレードプログラムに着手しているとのこと。

 クスティッチ会長は「この協定の締結は、私たちが若いサッカー選手の育成に大きな関心を寄せており、クロアチアのサッカーを世界的に向上させたいと考えている証です。中国の友人たちが、彼らのアカデミー活動のクオリティを前進させる重要なパートナーとして認めてくれたことを嬉しく思います」と友好関係の深さを表明した。

 一方で王毅学長は、HNSが世界で最も成功している連盟のひとつであることを強調し、双方が新たな協力関係を相互に有益なものとすることに期待を示した。

 「クロアチアサッカー協会の格別なもてなしに感謝します。クロアチアサッカー上部組織の後援の下、若い選手の育成に関する専門家のプレゼンテーションを聞くことができ非常に有意義でした。我々は、近年世界で最も成功しているサッカー組織の一つであるHNSと協力協定を結んだことを光栄に思います」

 中国は日本代表が何度もアジアの中で戦う相手であり、FIFAワールドカップではクロアチアも日本の前に何度も立ちはだかってきた宿敵である。この二か国の協定が今後のアジアサッカー、ひいては世界のサッカーシーンでどのような効果を表すのか注目が集まる。