GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV:STVV)は今月14日、北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の日本代表メンバーに選出。AFCアジアカップの舞台で、相次いで失点していたこともあり疑問の声が相次ぐ中、浦和レッズOBの柏木陽介氏が鈴木の凄さを力説。浦和の正守護神であるGK西川周作を比較対象に挙げた。
浦和史上最年少となる16歳5か月11日でプロ契約を結んだ鈴木。西川から正守護神の座を奪えなかったとはいえ、下部組織時代から桁外れのパフォーマンスを発揮。柏木氏らトップチームの選手は、現日本代表GKのセービング能力に驚いていたという。
インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月7日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』第173回にゲスト出演した柏木氏は、AFCアジアカップ準々決勝イラン戦でのセーブシーンを振り返る際に、「凄いですよ、もう。小学生から見ていますからね。小学生の頃から大きかったし、あれくらいやっていたよ。『こんにちは』と挨拶もできていた。“ザ・日本人”の振る舞いもできるからね」
「(鈴木の浦和下部組織在籍時から)チームメイト全員で『彼は絶対、世界へ行く』と話していた。あの体格の大きさでスピードもある。身体能力が高くて、(シュートに対する)反応も速い。足元もうまい。シュート練習していても入らないという。シュウちゃん(西川周作)の方が入るんじゃないかというくらい」と唸る。
ただ、鈴木はアジアカップ全5試合で失点。パリ五輪世代屈指の守護神として期待を集める一方、パンチングの判断やセットプレー時のポジショニングなどで、ファンや識者から厳しい指摘を受けていた。
それだけに、北朝鮮戦の日本代表メンバー選出に対しても、ネット上では「A代表の実力はない」「鈴木彩艶は直近の自チームの試合でも酷いミスしていたけど、まだ呼ぶのか…」といった否定的な声が湧き起こっている。
しかし、柏木氏は鈴木批判に対して「この前、色々と叩かれていたけど、いいじゃないですか。(年齢が)まだ20ちょっとだし」と反論。内田氏が「A代表のGKは、経験がないと難しい」と首を縦に振ると、柏木氏は「ちょっと優しすぎるかもしれない。『邪魔だ、どけ!』と大きな声を出して、味方も敵もビビらせるくらい(のスタンスで)いけたら、もっと細かい失点は無くなるぐらいじゃないかな」と、元チームメイトに対するアドバイスも忘れなかった。
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