MFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ)やMFジョアン・シミッチ(川崎フロンターレ)ら擁するサントスは、2023シーズンにクラブ史上初となるブラジル2部リーグ降格。ファビオ・カリーレ監督の問題を巡りV・ファーレン長崎から訴えられる中、ブラジルのスポーツ司法高等裁判所から罰金処分等を科された。1月31日、ブラジルメディア『グローボ』が報じている。
過去に8度の1部リーグ優勝を成し遂げたサントスは、2023シーズンのブラジル1部リーグ戦で序盤から下位に低迷。10月下旬から6戦連続無敗で残留に近づいていたが、11月29日の第36節フルミネンセ戦から最終節フォルタレーザ戦まで3連敗。残留争いのライバルであるヴァスコ・ダ・ガマとバイーアが最終節でいずれも勝利したため、残留圏の16位バイーアから勝ち点1差で17位に転落してシーズンを終えていた。
『グローボ』によると、フォルタレーザ戦では2部降格をうけてサントスのファン・サポーターによる暴動が発生。スタンドからピッチに物が投げ込まれたほか、一部の観客がピッチに乱入。警察官と衝突する事態に発展。これを受けて、スポーツ司法高等裁判所はサントスに対して、ホームゲーム6試合の無観客開催、10万レアル(約300万円)の罰金処分を科したという。
なおカリーレ監督の問題を巡っては、長崎が先月19日夜に公式サイトを通じて「サントスFCならびにファビオ カリーレ監督、レアンドロコーチ、デニスコーチおよびセザールコーチに関して、国際サッカー連盟(FIFA)に提訴することを決定いたしました」と、ファン・サポーターやスポンサー等に報告。
サントスの専門サイト『Diario Do Peixe』は23日に「カリーレ監督に対する違約金は150万ドル(約2億2200万円)、コーチについては一人当たり100万ドル(約1億4800万円)。総額で450万ドル(約6億6400万円)だ」と報じている。2023シーズン最終戦関連の罰金額が違約金と比べて微々たる額ではあるが、サントスの支払い能力には疑問符が付く。
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