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実は危なかった浦和の守備。決勝進出への修正点は【ルヴァン杯準決勝】

柴戸海(左)角田涼太朗(右)写真:Getty Images

2023JリーグYBCルヴァンカップの準決勝第1戦が10月11日に行われ、横浜F・マリノスと浦和レッズが対戦した。

後半14分、横浜FMのFWエウベルが敵陣左サイドからクロスを上げると、このボールがペナルティエリア内にいた浦和のDF荻原拓也の腕に当たる。これがハンドの反則と判定され、横浜FMにPKが与えられた。横浜FMのFWアンデルソン・ロペスがPKを成功させ、これが決勝点に。浦和は敵地日産スタジアムで行われた第1戦で、0-1の黒星を喫している。

ここでは浦和のGK西川周作の試合後コメントを紹介しながら、準決勝第1戦を振り返る。そのうえで浦和が10月15日の第2戦で逆転し、決勝に駒を進めるために突き詰めるべきことについて解説していく。


横浜F・マリノスvs浦和レッズ、先発メンバー

攻めのコンセプトが明確だった浦和

[4-2-3-1]の基本布陣でこの試合に臨んだ浦和は、高めに設定されていた横浜FMの最終ラインの背後を積極的に突く。キックオフ直後にGK西川がここへロングボールを蹴ったほか、前半3分にはMF小泉佳穂もスルーパスを繰り出す。このパスは相手最終ラインの背後へ走ったMF早川隼平に惜しくも繋がらなかったが、縦に速く攻めるという浦和の明確なコンセプトや、得点の可能性が感じられるプレーだった。

同じく前半3分、浦和のMF柴戸海が相手DF角田涼太朗(センターバック)の縦パスを敵陣でカット。柴戸のボール奪取から浦和の速攻が始まり、早川がシュートを放っている。この場面で早川がシュートではなく、ペナルティエリア内でフリーだった味方FWホセ・カンテへのパスを選択していれば、浦和は先制できたかもしれない。このビッグチャンスを逃したことが尾を引くかたちとなった。

浦和レッズ GK西川周作 写真:Getty Images

「しっかり中(なか)を閉めて守れていました。F・マリノスはパス回しがうまいチームなので、最後のところ(フィニッシュワーク)で仕留めさせないというのを心がけながら、コンパクトに守備をしました。F・マリノスにボールを持たせるという意識で、みんな戦っていたと思います。オープンになった(互いに陣形が間延びしてきた)ときにこちらにもチャンスができましたし、それを決めきることで違う結果になるんじゃないかなと思います」

試合後の囲み取材に応じた西川のコメントの通り、おとずれた決定機を物にすることが、第1戦を落とした浦和にとって重要な課題であることは間違いない。

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名前:今﨑新也
趣味:ピッツェリア巡り(ピッツァ・ナポレターナ大好き)
好きなチーム:イタリア代表
2015年に『サッカーキング』主催のフリーペーパー制作企画(短期講座)を受講。2016年10月以降はニュースサイト『theWORLD』での記事執筆、Jリーグの現地取材など、サッカーライターや編集者として実績を積む。少年時代に憧れた選手は、ドラガン・ストイコビッチと中田英寿。

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