プレミアリーグ

アパレル業界も顔負け?進化するサッカーユニフォームの世界【2023/24】

マンチェスター・シティ(左)写真:Getty Images、アーセナル(右)イラスト:Football Tribe

サッカーの楽しみ方を問われた時、選手のプレー技術や試合分析に基づく勝敗予想、または自分自身がプレーをして楽しむなど、一般的にはスポーツとしての楽しみ方を答える人が多いだろう。

しかし、スポーツ自体を楽しむ以外にもサッカーの楽しみ方は存在する。そのひとつが「ユニフォームをファッションの視点で楽しむ」というものだ。日本ではまだ馴染みが薄いため、やや風変わりに感じられるかもしれないが、近年ではイングランドの『Classic Football Shirts』など、サッカーユニフォームだけを専門に販売するアパレルブランドもある。また、バーバリーやプラダのようなハイブランドでもスポーツのデザイン要素を取り入れたスタイルが発表されている。

サッカーのユニフォームデザインは年々多様化しており、これまでの概念に捉われない色や形が採用され、新作をリリースする際のプロモーション映像もファッション業界顔負けのクオリティに進化している。この記事では、イングランドのクラブユニフォームで特に注目のデザインやプロモーションビデオを紹介する。


マンチェスター・シティ FWアーリング・ハーランド 写真:Getty Images

日本で初お披露目!

ひとつめの注目ユニフォームは、スポーツブランド「PUMA」が手掛けたマンチェスター・シティ(イングランド1部)の3rdユニフォームだ。2023年7月、約4年ぶりに来日を果たしたシティは、同23日に「明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023」で横浜F・マリノス、26日に「Audi Football Summit」でブンデスリーガ(ドイツ1部)のバイエルン・ミュンヘンと対戦。滞在期間中には東京でシティの3rdユニフォームお披露目&撮影会も行われた。

激しい稲妻が配されたそのユニフォームは、暗闇の中にクールさと激しさを兼ね備えたデザインで、前代未聞の稲妻パターンが意味するのは本拠地マンチェスターの活気溢れるエナジーと選手たちの迫力あるプレー。このデザインだけでも目を引くが、更に注目したいのが背面の背番号と選手名の書体である。まるで毛筆で書いたかのようなエキゾチックな雰囲気で、アルファベットがどことなく漢字やカタカナにも見えてくる不思議なデザインだ。まさに「やられた!」と叫びたくなるほど斬新なユニフォーム。

この衝撃的な背面デザインはシティの公式Instagram(@mancity)でも公開されているので、気になる方は是非チェックして欲しい(7月25日~26日付けの投稿)

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名前:Molly Chiba
趣味:自然散策、英国のあれやこれやをひたすら考えること
好きなチーム:トッテナム・ホットスパーFC

東北地方の田園に囲まれ育ちました。英国のフットボール文化や歴史、そして羊飼いやウールなどのファッション産業などに取り憑き、没入している日本人女性です。仕事のモットーは、伝統文化を次世代に繋ぐこと。

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