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「韓国代表は私を解任してもいい」ワケ。クリンスマン監督の発言炎上

ユルゲン・クリンスマン監督(中央)写真:Getty Images

 ドイツ代表を下したサッカー日本代表「森保ジャパン」との比較論が沸き起こる中、韓国代表率いるユルゲン・クリンスマン監督の発言が波紋を呼んでいる。

 韓国代表は今年2月のクリンスマン監督就任以降、ウルグアイ、コロンビア、エルサルバドル、ペルー相手に2分2敗と4試合白星なし。今月8日に行われた国際親善試合ウェールズ戦では、FWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)、DFキム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)など主力選手が揃って先発出場。ボール支配率61%と試合の主導権を握りながらも、シュート4本と攻撃陣が精彩を欠き、0-0と引き分けに終わった。

 その韓国代表と対照的に、日本代表は欧州強豪国のドイツ代表相手に4-1と快勝。『朝鮮日報』をはじめ複数の韓国メディアは、日本代表対ドイツ代表の結果をうけて「日韓サッカーの差がさらに広がった」と報道。両国代表の戦いぶりを比較している。

 またイギリス公共放送『BBC』は6日にクリンスマン監督解任の可能性を報道。背景として、クリンスマン監督が韓国国内に常駐せず、アメリカで在宅勤務していること、くわえて代表メンバー発表で記者会見を実施せず、報道資料を配布にとどめた対応を挙げている。

 ウェールズ戦後にも、息子のためにMFアーロン・ラムジー(カーディフ)に対してユニフォームをねだっていたクリンスマン監督。様々な振る舞いが批判の対象となる中、韓国メディア『スポーツ挑戦』のインタビューで以下のように語ったという。

 「韓国だけに滞在するのは効率が悪い。ソウルで何もすることがない時は、ヨーロッパにいればいい。これが韓国サッカーを発展させる唯一のやり方なんだ。それが嫌なら、私のクビを切って別の監督を探せばいいだけ。(周囲からの批判は)気にしない」

 「私は仕事に熱心という点で、韓国人と一緒だ。どこにいても韓国代表のために働く。私が言えることは、アジアカップに100%集中しているということだ。成功するためには、自分がベストだと思う働き方を選択しなければならないことを強調したい」

 この韓国代表指揮官のコメントは、X(旧ツイッター上)で拡散。「クリンスマンは、歴代最悪の監督」「解任必至だな」「韓国代表は今すぐ代わりの監督を探すべき」などと、クリンスマン監督解任論が噴出。「リモートワークしたいだけなのでは」などと、皮肉交じりのメッセージも多く見られる。