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冨安健洋ドイツ戦活躍も「過小評価」アーセナル監督の起用法巡り異論噴出

冨安健洋 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」のDF冨安健洋(アーセナル)は、日本時間10日未明の国際親善試合ドイツ戦でフル出場。FWレロイ・サネ(バイエルン・ミュンヘン)とのマッチアップを制しただけに、アーセナル率いるミケル・アルテタ監督による冨安の起用法に対して疑問の声が上がっているようだ。

 冨安はカタールW杯の舞台でプレーも、W杯後は負傷離脱もあり、第2次森保ジャパン体制では今回が初参加。ドイツ戦ではセンターバックとしてプレーすると、DF板倉滉(ボルシアMG)らとともに強固な守備網を形成。ドイツ代表の枠内シュートを3本に抑えた。

 また2-1と日本リードで迎えた71分には、縦パスに反応してペナルティエリア左隅に飛び出したサネを弾き飛ばし、ボール奪取。このワンプレーがX(旧ツイッター)上で拡散されるなど、日本国内外で話題を呼んでいる。

 一方、所属先のアーセナルでは依然としてバックアッパーという扱いに。昨季序盤は左サイドバックでの先発出場が続いていたものの、カタールW杯以降は右サイドバックでDFベン・ホワイトの控えに。今季は新加入選手であるDFユリエン・ティンバーの負傷離脱もあり、左サイドバックのポジション争いを繰り広げている。

 ドイツ戦後、アーセナルの専門サイト『アーセナル・インサイダー』は「アルテタ監督は冨安をスタメン起用すべき。彼はチーム内で最も過小評価されている選手だ」と見出しをうち、同選手の活躍ぶりやアーセナルでの現状をリポート。

 「冨安は複数のポジションで素晴らしいバックアッパーだったが、ドイツ戦でのパフォーマンスを踏まえるとスターターにふさわしい」と主張すると、今月4日のプレミアリーグ第4節マンチェスター・ユナイテッド戦でのパフォーマンスを踏まえた上で、「必ずしもセンターバックや右サイドでの最も適切なポジションであるとは限らない」と、左サイドバックでの起用を推奨している。

 なおマンチェスター・ユナイテッド戦では、ウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコが左サイドバックで先発出場。『アーセナル・インサイダー』は、同選手が中盤センターでもプレー可能である点を指摘している。