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STVVシュミット・ダニエルがメス移籍へ。破談報道もロリアンとの争奪戦制す

シュミット・ダニエル 写真:Getty Images

 シント=トロイデンVV(STVV)所属の日本代表GKシュミット・ダニエルは、リーグアン(フランス1部)FCロリアン移籍の可能性が報じられていたが、一転してGK川島永嗣の古巣であるFCメスへ移籍するようだ。

 シュミットはトルコ1部MKEアンカラギュジュやベルギー1部クラブ・ブルッヘへの移籍が破談に終わると、今季ベルギー1部リーグ開幕から4試合つづけて先発出場。しかしベルギー紙『Het Belang van Limburg』は先月26日に「シュミットはSTVV退団が確定した」とリポート。27日のサークル・ブルッヘ戦でベンチ外となっていた。

 また移籍先については一度FCメスが濃厚とみられていたが、欧州の移籍市場に精通するベルギー人のサシャ・タヴォリエリ氏は30日に「FCメスはシュミットと最終合意に達することができなかった」と報道。かわってFCロリアンが同選手の獲得に迫っていると伝えていた。

 しかし『Het Belang van Limburg』は31日夜に「シュミットはまだ移籍交渉中」としながらも、「昨日まではFCロリアン移籍とみられていたが、FCメスが争奪戦を制する可能性が高い」とリポート。フランス紙『レキップ』によると、FCメスは移籍期間終了間近に再度オファーを提示したという。

 FCメスは1980年代から90年代にかけて、国内カップ戦を2度制した古豪。直近10年間で1部昇格と2部降格を繰り返す中、昨季は2部リーグを2位で終えて、1年での1部復帰。今季ここまでアルジェリア代表GKアレクサンドル・ウキジャが正守護神を務めている。

 一方、FCロリアンは2019/20シーズンのフランス2部リーグで優勝し、リーグアンへ復帰。昨季はリーグアンで10位と残留を果たすと、今季は開幕から1勝2分。正守護神のスイス代表GKイボン・ランドリー・ムボゴが、開幕節のパリ・サンジェルマン戦を無失点で終えるなど好調を維持している。