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【女子W杯】ベスト8注目選手、なでしこMF遠藤純&コロンビアFWカイセド

コロンビア女子代表 FWリンダ・カイセド 写真:Getty Images

世界からも注目、コロンビアの若きエースFWカイセド

コロンビアは今W杯で、史上初のベスト8入りとなり記録を更新した。1991年から開催されている女子W杯だが、過去には予選敗退などが続いており、これまでの最高成績は2015年カナダ大会のベスト16だった。

グループステージ初戦でコロンビアは韓国に2-0で勝利。そして歴史的瞬間としては、2戦目で強豪ドイツ相手に2-1で勝利を果たした。3戦目のモロッコ戦は0-1で敗退するが、勝点6ポイントで結果的にグループHを首位で通過。見事ノックアウトステージへと上り詰めた。

そして8月8日に行われたベスト16のジャマイカ戦。試合後半にコロンビアのキャプテンFWカタリーナ・ウスメが見事なシュートを決め、1-0で勝利。コロンビア史上初となるベスト8へと勝ち進んだ。

しかし次戦の準々決勝(8月12日)の相手は、2022年UEFA欧州女子選手権のチャンピオンでもあるイングランドだ。基本の攻撃守備の技術に加え、高さとスピードも有り、ほぼ全ての項目を選手メンバーがバランス良く保持している。コロンビアからすると、真正面から勝負するというよりも、どれだけ相手を惑わせられるかがポイントとなりそうだ。

コロンビア女子代表 FWマイラ・ラミレス 写真:Getty Images

そんなイングランド相手に活躍が期待されるコロンビアの選手は2名。スピードとパワフルさ、そして相手が不意を突いた瞬間にボールを奪うFWマイラ・ラミレス(レバンテ・フェメニーノ)と、現在18歳という若きエースFWリンダ・カイセド(レアル・マドリード・フェメニーノ)だ。

カイセドは正確なシュート能力と、スピード感のある安定したドリブルが魅力の選手。一見シンプルな持ち味だが、そのレベルの高さには目を見張るものがある。8日のジャマイカ戦でも、ボールを保持した状態で独自のステップを刻みながら、相手を惑わせ得点のチャンスをつくる場面が多く見受けられた。

ちなみにコロンビアはカード(ファウル)アピールのパフォーマンスも巧みであり、勝ち進むことを前提としたイングランドは、後の試合を考えて出来る限り要らぬカードを避けられるよう、冷静さを保つことも重要視してくるだろう。


日本女子代表 GK山下杏也加 写真:Getty Images

ベスト8の舞台にはPK戦のドラマ有り!?

女子W杯ベスト8の戦いは各国強者揃いということもあり、8月6日の王者アメリカの敗退劇(対スウェーデン0-0/PK4-5)に見られたような、引き分けの末にPK戦の場面も多くなることが予想される。各国ゴールキーパーの精神面での安定感や、その瞬間の運を味方につけられるかどうかも勝敗に関わることだろう。

11日からスタートするベスト8の戦い。なでしこジャパンがスウェーデン戦(日本時間16:30開始)で、もしもPK戦となったら、GK山下杏也加(INAC神戸レオネッサ)にエールを送ろう!

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名前:Molly Chiba
趣味:自然散策、英国のあれやこれやをひたすら考えること
好きなチーム:トッテナム・ホットスパーFC

東北地方の田園に囲まれ育ちました。英国のフットボール文化や歴史、そして羊飼いやウールなどのファッション産業などに取り憑き、没入している日本人女性です。仕事のモットーは、伝統文化を次世代に繋ぐこと。

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