Jリーグ ベガルタ仙台

磐田FW後藤啓介への抗議に呆れ声も。仙台サポバス囲み関連の意見に波紋

後藤啓介 写真:Getty Images

 ベガルタ仙台は今月1日、先月までにホームゲームに来場されたJリーグID登録のファン・サポーターから寄せられた一部の質問や意見、およびクラブの回答を公開。ジュビロ磐田所属FW後藤啓介のパフォーマンスへの抗議を目的として、試合後にバス囲みをしたサポーターの処分に関する質問内容が波紋を呼んでいる。

 今年6月11日にユアテックスタジアム仙台で行われた磐田戦では、ブーイング等仙台サポーターの行為に不満を抱いていた後藤がゴール直後、両手を耳に当てるパフォーマンスを披露。これが挑発行為にあたるとして、一部の仙台サポーターは試合後に磐田のチームバスを包囲。仙台はバス囲みが威嚇行為にあたるとして、サポーター22名に無期限の入場禁止処分を通達している。

 今月1日にクラブ公式サイトで公開された「ファン、サポーターのみなさまからのご意見に対する改善内容について」では、一部サポーターを処分したクラブの判断を支持する声が紹介されている。

 ただ一方で「処分は妥当で正しいとは思うが、事の発端となった磐田の選手と審判に対して正式に抗議しないのはおかしい」「磐田の選手へのサポーターの怒りには対応せず、今回の一方的処分には不信感がある」という意見も寄せられるなど、後藤の振る舞いに関して不満を抱くサポーターもいるという。

 この不満に対しては、ツイッター(現X)上で「まだこんなこと言ってる仙台サポーターいるのか…」「まだ磐田が悪いと言っている人がいることに驚き」と呆れ声が多く見られるほか、クラブ公式サイトで紹介する必要性に疑問を抱くSNSユーザーもいる。

 なおクラブは磐田戦後の事象に関する「当社の対応と今後の対応予定」について、以下のように説明している。

 「今回の事象は法令にも違反する行為であり、当クラブは運営責任者として、ジュビロ磐田のみなさまをはじめ、関係業者のみなさま、ご心配いただいたみなさまに対して、深くお詫びいたします」

 「今回の処分は、入手した情報を基に、外部専門家のご意見も参考に、ビジターチームバス、ビジターチーム選手らに対する威嚇・侮辱行為、会場運営妨害行為等が特定できた個人を対象としており、今回の事象に関わった当事者以外が含まれることはありません」

 「今後も関与したサポーターの調査を続け、処分対象行為を行ったことが特定された場合は、追加で処分対象といたします。運営面での対応の不備により、みなさまにご迷惑やご心配をおかけしたことを十分反省し、様々な改善策を講じて、再発防止に努めてまいります」