日本代表 女子サッカー

W杯なでしこ遠藤純が一石「日本では表現の自由が…」ピンク髪にこだわり

遠藤純 写真:Getty Images

 なでしこジャパン(女子日本代表)は26日、FIFA女子ワールドカップのグループリーグ第2節コスタリカ戦に臨む。そんな中、FW遠藤純(米NWSLエンジェル・シティーFC)が髪の毛を染めている理由や、日本文化の厳しい一面を語った。

 遠藤はJFAアカデミー福島や日テレ・ベレーザをへて、昨年からナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)のエンジェルでプレー。2019年の女子W杯や2021年の東京五輪参戦をはじめ、なでしこジャパンでの実績も積み重ねる中、22日のザンビア戦では71分に追加点を奪っている。

 同選手はピンク色の髪がトレードマークだ。なでしこジャパンの公式戦でもヘアバンドを巻いてプレーしているが、髪の色をはじめ自分自身の個性を貫いている。そんな遠藤が米紙『ロサンゼルス・タイムズ』のインタビューで、海外移籍の理由について以下のようなコメントを残している。

 「日本では、自分自身を表現することが難しいんです。特に髪を明るい色に染めたり、自分らしさをアピールすることに関してはそうですね。自分らしくいることとサッカーを楽しむことに少し苦労していました」

 「ロサンゼルスに来て、個性的な人たちをたくさん見ました。『自分らしくいられる、自分を好きなように表現できる』と感じましたし、(日本にいた時の)悩みも解消されましたね。今はサッカーを楽しんでいますし、私のプレーを見ているファンも楽しんでいます」

 インタビューを通じて「つねに厳しく、真剣であるべきだという考えを変えたいですね」と、日本文化独特の概念に一石を投じた遠藤。コスタリカ戦での2試合連続ゴールが期待される。