Jリーグ 清水エスパルス

清水エスパルス、J1昇格へのカギを握る期待の3選手【J2リーグ2023】

写真:Getty Images

7年振りにJ2リーグを戦う2023シーズンの清水エスパルス。開幕前の清水は多方面から「J2では圧倒的な戦力」と評価されていた。しかし、始まってみれば開幕から5連続引き分けを含む7戦勝ち無し。第7節(4月1日)のヴァンフォーレ甲府戦終了後には、昨年途中からチームを率いていたゼ・リカルド監督の解任にまで至るなど、前評判とはかけ離れた序盤戦を過ごした。

その後、秋葉忠宏監督体制になり3度の大勝を含む8戦負けなしで息を吹き返したが、序盤の取りこぼしの影響も大きく自動昇格圏に入っていない状態が続く。だが、初めてJ2を戦った2016シーズンを思い起こせば、後半戦は怒涛の9連勝などで大きく勝ち点を積み上げ昇格を果たしている。

ここでは、そんな2016年の追い上げを再現するためにも、2023シーズン前半戦は怪我の影響で出場機会が伸びなかったものの、後半戦での活躍が期待される清水のJ1昇格のキーマンを3名紹介していく。


清水エスパルス DF山原怜音 写真:Getty Images

DF山原怜音

昨2022シーズンはルーキーイヤーながら、不動の左サイドバックとして躍動したDF山原怜音。最前線に構えるFWチアゴ・サンタナと強力なホットラインを形成したほか、精度の高いボールを数多く前線へ供給し、チームトップとなる8アシストをマークした。その実力ゆえ、チームの降格に伴いJ1クラブへの流出も懸念されたが、今季も清水で戦うことを選んでいる。

しかし、チームが不調にあえいでいた第6節(3月29日)で無念の負傷交代。その後クラブより8週を要する離脱の発表がなされ、前半戦での復帰は叶わなかった。6月7日の天皇杯で一旦は戦列に復帰したものの、以降未だリーグ戦での出場は無く7月9日に第25節が終了した。

山原の魅力は高いキック精度だが、もう1つ大きな武器として挙げられるのが縦への推進力だ。山原不在の現在、左サイドバックはDF吉田豊やMF西澤健太らが務めている。守備面では吉田の経験値も負けていないが、攻撃面(特に推進力や突破力)ではやはり山原が勝る部分が多い。

秋葉監督のアグレッシブなスタイルを実現するには、両サイドとも矢印を縦に向けられる選手の起用が不可欠。山原が怪我から復帰し、昨年以上の活躍を見せられれば、自ずと結果が付いてくると言っても過言ではなく、後半戦のキーマンの1人になることは間違いない。

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名前大島俊亮
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