ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧は、プレミアリーグ(イングランド1部)移籍の可能性が取りざたされる中、今月8日の練習試合で復帰。現地メディアが同選手のパフォーマンスを特集するとともに、去就に関する現状を伝えている。
同選手は2021年に川崎フロンターレからデュッセルドルフへ移籍。2022/23シーズンは序盤から先発での出場機会を確保すると、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)で活躍した。しかしW杯後に調子を落とすと今年3月にリーグ戦2試合でベンチスタートとなったほか、4月9日のリーグ戦で右膝内側靭帯を断裂。本人は今季中の復帰に意欲を見せていたが、結局5月28日の最終戦に間に合わず、シーズンを終えていた。
そんな田中だが、シーズンオフに古巣川崎フロンターレのグラウンドで練習に励むなどコンディション回復に努めると、今月8日の練習試合で45分以上プレー。ドイツ紙『ビルト』は「素晴らしいカムバック。田中はデュッセルドルフに希望をもたらす」とし、同選手のパスが先制ゴールの起点となったことを伝えている。
田中の去就については、デュッセルドルフのマネージングディレクターを務めるクラウス・アロフス氏は先月中旬、『ビルト』のインタビューで「数週間前、田中は我々に退団の意向を申し出た。彼は1部リーグでプレーすることを望んでいるが、ブンデスリーガである必要はない。彼の目標は常にプレミアリーグ挑戦」とコメント。
英紙『テレグラフ』はウェストハム・ユナイテッド、フラム、そしてイングランド2部降格クラブであるレスター・シティからの関心を報じていた。
『ビルト』は田中の今後について「おそらくトレーニングキャンプに帯同するだろう」とリポート。数週間前にデュッセルドルフに対して2022/23シーズン限りで退団を申し出たことを伝えた上で、「今のところ具体的なオファーはない。デュッセルドルフは移籍金として300万ユーロ(約4億7000万円)を求めている。事態は間もなく動き出すはずだ」としている。
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