イングランド(FIFAランク4位/W杯グループD)
ユニフォーム製造元:ナイキ
素材:100%ポリエステル(通常ポリエステル)
前述のフランスと、このイングランドのホームユニはデザインもよく似ている。込められた意味合いも歴史的背景に基づいた近いものがある。1984年5月27日に開催された欧州女子サッカー競技会決勝戦。当時イングランドはスウェーデンに対しPK戦の末、惜しくも3-4で敗退となった。この時の選手一丸となった素晴らしい挑戦に示す敬意が、現代のデザインに込められている。爽やかな印象の白と青のメインカラー。よく見るとこの白地には、イングランドを象徴するグラフィック模様が複雑に散りばめられている。
アメリカ(FIFAランク1位/W杯グループE)
ユニフォーム製造元:ナイキ
素材:100%ポリエステル(通常ポリエステル)
アメリカのホームユニのテーマは「混沌と秩序」。個性的な模様から、第一印象だけでも他と違うことを恐れない強い意志が伝わってくる。芸術品の如く、筆で絵の具を思い切り飛ばしたかのような斬新なランダム模様は、驚くことに同じ配置のものは無いという。この仕様には、スポーツの限界に挑戦するチームを創り上げる「個性溢れる選手たち」への敬意が込められている。
また、シャツの襟ぐり内側部分には意味深なゴールドの数字「91、99、15、19」がプリントされている。実はこれはアメリカが過去の女子W杯で優勝した年号の下2桁の数字。それぞれ1991年中国W杯、1999年アメリカW杯、2015年カナダW杯、そして2019年フランスW杯だ。ちなみに2015年、2019年の優勝時にはFIFAからチャンピオンバッジが授与され、現在のユニ(前面中央)には美しいFIFAのトロフィーマークが輝く。今W杯の結果次第では「23」の新たな数字が加わるかもしれない!
日本(FIFAランク11位/W杯グループC)
ユニフォーム製造元:アディダス
素材:70%以上パーレイ・オーシャン・プラスチック(海洋廃棄物プラスチックをアップサイクルした素材)と他リサイクル素材
今W杯から初めての日本女子代表専用のユニが誕生した。ホームユニは男子同様にお馴染みのブルーを基調としたデザインだが、女子だけのアウェイユニは日本らしい繊細で柔らかな薄紫と桜色を交えた色合いだ。テーマは「サンライズ(SUNRISE)」として、早朝の日の出の時刻に薄雲の奥に控えた太陽の光が創り出す幻想的な世界を表現。見ているだけでも力強いエネルギーに包まれる。日の出の溢れ出るパワーの如く、選手たちのプレーを後押しできるようにと願いが込められている。
2011年のドイツW杯優勝から12年の長い月日が経過し、また再び「世界のなでしこ」としてW杯決勝の地であるオーストラリアで、日本のなでしこの花を咲かせてほしい。頑張れ、ニッポン!
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