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鎌田大地にマンU移籍浮上「本人の意向は…」ミランと契約破談も

鎌田大地 写真:Getty Images

 日本代表MF鎌田大地は、2022/23シーズン限りでブンデスリーガ(ドイツ1部)アイントラハト・フランクフルトを退団。セリエA(イタリア1部)ミラン移籍破談の可能性が報じられる中、プレミアリーグ(イングランド1部)マンチェスター・ユナイテッドに鎌田獲得を勧める意見が沸き起こっている。

 英紙『マンチェスター・イブニングニュース』は「マンチェスター・ユナイテッドが今夏の移籍市場で狙う可能性のあるフリーエージェントのワイルドカード4選手」という見出しのもと、同クラブの補強戦略を特集。

 「今夏のマンチェスター・ユナイテッドにとって資金は厳しいが、これらの補強はわずかな金額でチームに厚みを加えることができる。2023/24シーズンもUEFAチャンピオンズリーグを含む4つのコンペティションに参戦する。つまり、選手層の厚さが重要になる」とした上で、鎌田やDFジェローム・ボアテング(オリンピック・リヨン)、MFエリス・スキリ(ケルン)、FWアダマ・トラオレ(ウルバーハンプトン・ワンダラーズ)を補強候補に挙げる。

 そして鎌田について「フランクフルトで16ゴール7アシストという活躍は、ブンデスリーガで彼を引き留めることができなかったフランクフルトでの輝かしい実績を象徴している。鎌田は日本代表の一員としてFIFAワールドカップ・カタール大会でも活躍し、最高レベルでプレーするために必要なものを持っていることを証明した」

 「ボランチや攻撃的MFとしてだけでなく、左サイドアタッカーとしてもプレーできる鎌田は、ユナイテッドにとって理想的なユーティリティーマンである」と評している。

 鎌田の去就については、イタリア国内の複数メディアは「年俸300万ユーロ(約4億5000万円)による4年契約でサインを交わす」と報じていた。しかしミランがチェルシーからMFルーベン・ロフタス=チークを獲得したこともあり、EU圏外選手枠を巡る問題が浮上している。

 またイタリアメディア『メディアセット』は、鎌田とミランの交渉について「待機状態だ」とリポート。一部ではローマ行きの可能性が報じられているが、「ローマによる横やりの動きはない」としている。

 さらにイタリアメディア『カルチョメルカート』は先月末、サウジアラビア国内クラブからの関心を報道。ただ選手サイドの意向について「サウジアラビアからのオファーに耳を傾けない。ミランのプロジェクトを強く信じており、ミラン新経営陣からの合図を待っているところだ」と綴っている。