日本代表・海外組 海外日本人選手

菅原由勢、守田英正所属スポルティング移籍報道で心境複雑か「AZに疑問」

菅原由勢 写真:Getty Images

 オランダ1部AZアルクマール所属の日本代表DF菅原由勢は、MF守田英正擁するポルトガル1部スポルティングCP移籍の可能性が取りざたされている。そんな中、オランダ国内では菅原の心境に注目が集まっている。

 菅原がスポルティングCPへ移籍する可能性については、ポルトガル紙『O JOGO』が今月9日に「AZは当初、移籍金を1000万ユーロ(約14億円)に設定していた。しかし菅原が移籍を望んでいることから、800万ユーロ(約12億円)に下げた。スポルティングは最大で850万ユーロ(約12億7000万円)の支払いが可能だ」とリポート。

 ただスポルティングCPの専門サイト『leonino』は27日に「菅原の市場価値上昇が、ビジネスの終焉を決定づける可能性がある」とリポート。市場価値が650万ユーロ(約10億3000万円)と昨年から2倍以上に跳ね上がったことを伝えた上で、「AZは菅原の売却に意欲を見せているが、800万ユーロを下回る金額では放出しない。それにスポルティングはサイドバックよりもストライカーの補強を優先しているため、AZの要求額を支払う可能性は低い」としている。

 そんな中、オランダ紙『NHD』はAZの補強戦略を特集。右サイドバックでは菅原の退団の備えて、ボローニャからオーストリア1部ラピード・ウィーンへレンタル移籍していたDFデンソ・カシウスに関心を寄せているという。

 また菅原については「彼はAZに4年間在籍し、昨シーズンの終わりにはAZでの将来に疑問を抱いていた。もしかしたら、この日本代表選手はより大きなリーグへの移籍するタイミングが来たと考えているかもしれない」とリポート。AZは30日に2023/24シーズン開幕にむけて始動するが、同選手は初日のトレーニングを欠席するという。

 菅原は2019年6月に名古屋グランパスからAZへ期限付き移籍。海外挑戦1年目から出場機会を得ると、2020年に完全移籍へ移行し、2025年6月までの複数年契約を締結する。そして2022/23シーズンはオランダ1部リーグ26試合の先発出場で3ゴール8アシスト。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ本戦では12試合中11試合でスタメン出場と、不動の右サイドバックとしてベスト4入りに大きく貢献した。