
かつて横浜F・マリノスや川崎フロンターレ、名古屋グランパスなどに在籍していた元日本代表FW齋藤学は先月はじめ、豪州1部ニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツFCを退団。今月25日時点で所属先が決まらない中、齋藤を指導していたニューカッスル前監督のアーサー・パパス氏がタイ1部ブリーラム・ユナイテッドのフロントに入閣。かつての教え子であるタイ代表DFティーラトン・ブンマタンと再会した。
パパス氏は2019シーズンから2年にわたり、横浜FMのコーチとしてアンジェ・ポステコグルー元監督を支えたほか、2021年には鹿児島ユナイテッドFCを指揮。2021年5月に鹿児島の指揮官を退任すると、翌月にニューカッスルと2年契約を結んでいた。
そのニューカッスルでは、2021/22シーズンの豪州1部リーグを12クラブ中9位で終了。2022/23シーズンも年明け以降にわずか3勝と失速。勝ち点29の獲得にとどまり、最下位マッカーサーFCから勝ち点3差の10位に終わっていた。
ニューカッスルは今月中旬に、パパス監督の辞任を公式発表。指揮官が豪州国内メディアのインタビューで海外再挑戦の可能性を示唆していたが、今月25日になってブリーラムがパパス氏のテクニカルディレクター(TD)就任を公式発表している。
ブリーラムはタイ1部リーグを9度制した強豪。2021/22シーズン途中から元鹿島アントラーズ指揮官の石井正忠氏がチームを率いており、2シーズンつづけてタイ国内3冠を成し遂げている。そのブリーラムには、かつて2019シーズンから3年間横浜FMでプレーしていたティーラトンが在籍している。パパス氏のブリーラム幹部就任が齋藤の去就に影響を与えるか注目が集まる。
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