かつて鹿島アントラーズでプレーしていたMF安部裕葵は、今季限りでのバルセロナBチーム退団が確実だと報じられている。そんな中、現地メディアがバルセロナによる安部の獲得を酷評。同時期にFC東京からレアル・マドリードへ完全移籍した日本代表MF久保建英にも言及している。
安部は2019年7月に鹿島からバルセロナBへ完全移籍。バルセロナと4年契約を結んだが、2020年2月に右ハムストリング筋断裂という大怪我を負うと、その後も復帰と離脱を繰り返していた。そして2021/22シーズンには選手登録から外れると、昨年2月には右ハムストリングの手術を実施。昨年7月のプレシーズントレーニングに参加していたものの、公式戦のピッチに一度も立つことなく今季を終えていた。
一方、久保は2019年6月にFC東京からレアル・マドリードへ移籍。RCDマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェへのレンタル移籍をへて、昨年7月にレアル・マドリードからレアル・ソシエダへ完全移籍すると、今季はラ・リーガ(スペイン1部)で9ゴール4アシストをマーク。ソシエダの主力選手として活躍している。
そんな中、カタルーニャ州のデジタル紙『クロニカ・グロバル』は「バルセロナBにおける最近の補強失敗例」と見出しをうち、安部をはじめ6選手を紹介。安部について「2019年7月、レアル・マドリードが久保建英を獲得したことに呼応し、バルセロナは安部を獲得した。彼は久保と同じくJリーグでプレーしており、鹿島には移籍金110万ユーロ(当時約1億3000万円)を支払った」
「彼は2019/20シーズンは、セグンダB(当時スペイン3部相当)で20試合に出場し、4ゴールを挙げた。しかし翌シーズン以降はわずか8試合の出場にとどまった。右ハムストリングに問題を抱えたことにより、Bチームでの出場機会を葬り去り、2021/22シーズン、2022/23シーズンに空白の時間を過ごした。今年7月1日に退団予定だ」と綴っている。
度重なる怪我により公式戦のピッチから遠ざかっている安部。その安部と同時期にJリーグクラブからスペインへ舞台を移し、今や日本代表の顔になっている久保。両者の明暗がくっきりと分かれている。
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