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元鳥栖FW林大地、独2部ニュルンベルク移籍合意「STVVへの移籍金は…」

林大地 写真:Getty Images

 かつてサガン鳥栖に在籍していた東京五輪日本代表FW林大地は、今季までベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)でプレー。STVVから2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)ニュルンベルクへの完全移籍がほぼ確実だと、現地メディアが報じている。

 STVVのトルステン・フィンク新監督は今月12日、ベルギー紙『HBVL』のインタビューに対応。この日の全体練習に不参加だった林の今後について「もっと多くの選手が来ては去っていくだろう。でも移籍に関しては、私に発言権が与えられている。それは私にとって幸せなことだ。(小川諒也や山本理仁など)近々加入する選手のクオリティを知っているので、楽しみだ」と、同選手の退団をほのめかしていた。

 すると『HBVL』は14日になって「林はニュルンベルクへ移籍する」とリポート。これによると、STVVとニュルンベルクは概ね合意に達している模様。同選手はSTVVとの契約を残していたとみられ、記事内では「STVVにとって、金銭面で良い取引だ」と綴られている。

 ニュルンベルクはブンデスリーガ(ドイツ1部)を1度、DFBポカール(ドイツ国内カップ戦)を4度制した古豪。2018/19シーズンには元日本代表MF久保裕也を擁していたが、ブンデスリーガ最下位に終わり2部降格。以降4シーズンつづけて2部の舞台で戦っており、今季は14位で終了。3部入れ替え戦圏内の16位アルミニア・ビーレフェルトから勝ち点5差と、辛うじて2部残留を果たしている。

 またニュルンベルクには久保の他にも、セレッソ大阪所属MF清武弘嗣やアイントラハト・フランクフルト所属MF長谷部誠、FC琉球所属FW金崎夢生など、過去に複数の日本人選手が在籍していた。

 なおSTVVはベルント・ホラーバッハから元ヴィッセル神戸指揮官フィンクへの監督交代もあり、今季終了後に大幅なメンバー入れ替えを実施。林にくわえて日本代表DF橋岡大樹やFW岡崎慎司、FW原大智も退団見込みである一方、アルビレックス新潟からMF伊藤涼太郎を獲得。FC東京が保有権を持つDF小川諒也、それにガンバ大阪所属MF山本理仁の獲得についても、近日中に公式発表する見通しだ。