ASモナコ所属の日本代表MF南野拓実は、昨年6月までプレミアリーグ(イングランド1部)リバプールに在籍。現地では今年夏の移籍期間を前に、南野がリバプールで成功を収められなかったことを象徴するシーンに注目が集まっている。
英紙『ミラー』は「リバプールのユルゲン・クロップ監督は、夏の移籍市場で新戦力を迎えるとき、リバプールの選手たちに温かさを求める」と見出しをうち、南野の失敗を特集。2020年3月3日に行われたFAカップ5回戦チェルシー戦での同選手とチームメイトの関係性を振り返っている。
リバプールはこの一戦で0-2と敗北。フル出場した南野について、クロップ監督は「彼は本当にいい試合をしていた。もっと多くの場面で彼を活かすことができたはずだ。ネコ・ウィリアムズが2度ほど南野を見ていたら、南野はペナルティエリアの端で完全にフリーになって、シュートしていたはずだ」と、連携面での問題点を指摘していた。
同紙はリバプール指揮官のコメントを紹介した上で「南野の加入後、クロップ監督はチームの一部に失望した。クロップはピッチ上で南野を無視する選手たちの姿と嘆いた」
「指揮官のコメントは南野がリバプール在籍期間に苦しんだことを象徴するものだ。彼はリバプールで自身の立場を確立できず、つねにトップチームの縁の下の力持ちであった」と指摘。
南野の獲得が失敗に終わったことを解説した上で「リバプールはこの夏、新戦力獲得へ多額の出費をしなければならない。南野のような事態はもう許されない」と綴っている。
なおリバプールはプレミアリーグ最終節のみを残す中、来季UEFAチャンピオンズリーグ出場圏内の4位マンチェスター・ユナイテッドから勝ち点3差の5位につけている。また今月17日にはFWロベルト・フィルミーノ、MFナビ・ケイタ、MFジェームズ・ミルナー、MFアレックス・オクスレイド・チェンバレンが今季限りで退団すると公式発表している。
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