アルビレックス新潟は7日に行われる明治安田生命J1リーグ第12節で、柏レイソルをホームに迎え撃つ。この一戦では、人員ミスによりVAR(ビデオアシスタントレフェリー)なしで実施されるだけに、新潟サポーターからJリーグに対する批判が沸き起こっている。
両クラブやJリーグの発表によると、VARの機材が搭載された車両が、Jリーグによる手配ミスにより試合会場に到着しないことが判明。代替車の手配等を検討したものの、VARの設定にはスタジアムに車両到着後4.5時間程度の時間を必要とするため、キックオフまでに設定を終えることが難しいという。
この前代未聞の事態にネット上で様々な議論が飛び交う中、デンカビッグスワンスタジアムのゴール裏には試合前に「ありえないミスでVAR実施できないJリーグが公平性?世界基準?秋春制?先ずは自分達の足元を見直せ」「審判頼むぞ!」と書かれた横断幕が掲出。この様子がツイッター上で拡散されると、新潟サポーターの行動への支持が広まっている。
Jリーグへの批判内容に盛り込まれた秋春制移行については、先月25日にJリーグが初めて移行案を公表。豪雪地帯にホームスタジアムを構えるクラブが問題を抱え、公式戦開催可能期間の短縮につながるという点で反対する声が今も根強いだけに、新潟サポーターは先月29日に行われた第10節FC東京戦で「日本サッカー発展のために切り捨てられるクラブはいくつ?雪国に何一つメリットの無いシーズン移行に反対。数々のデメリットに対する具体的な解決策を」と書かれた横断幕を掲出している。
また新潟所属DF堀米悠斗とMF高木善朗は先月末にインスタライブを実施。堀米は「(秋春制を推す人たちが)冬の聖籠(アルビレックス新潟のクラブ施設がある地域)に来て、俺達に説明してほしい。長靴を履いて、雪の中来てほしい」と語るなど、冬季に新潟県内でのJリーグ公式戦開催が厳しいと主張。高木も「選手に対する説明が十分に行われていない」と、Jリーグ側の議論の進め方に疑問を呈していた。
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