シャルケ所属の日本代表DF吉田麻也は、今月6日のブンデスリーガ第31節マインツ戦で戦線復帰。出番こそなかったものの、試合後には今夏残留への思いを語っていた。ただ一方で、同選手のとある行為が現地で議論の対象となっている。
吉田は昨年7月にシャルケへ加入し、1年契約を締結。今季開幕からほぼ全試合で先発出場していたが、先月14日のブンデスリーガ第28節ヘルタ・ベルリン戦前に筋繊維損傷により負傷離脱。復帰まで1か月以上要する可能性が報じられていたものの、ブンデスリーガ残留争い真っ只中ということもあり、およそ3週間後のマインツ戦でベンチ入りしている。
一方で吉田とシャルケの契約については、ドイツ誌『ビルト』が昨年12月に「シャルケがブンデスリーガに残留した場合、吉田も残留する。その場合、彼の契約は今季終了時に切れるのではなく、自動的にもう1年延長される」と、契約期間延長オプションの存在を伝えている。
また契約期間延長オプション発動の条件として「公式戦25試合以上でプレー」があると報じていたが、すでにクリア。去就はシャルケのブンデスリーガ残留争いに委ねられている状況だ。
そんな中、ドイツメディア『RUHR24』は「吉田は家族のためにもシャルケ残留を願っている。家族も落ち着く準備はできている。彼はマインツ戦後に『娘はデュッセルドルフの学校に通っているんですよ』とコメント。娘も徐々に状況を理解し始めているようだ」とリポート。
「このようなクラブでプレーし続ける機会を逃したら、今後数年間はこれだけの素晴らしい雰囲気を味わいながらプレーすることはできないでしょうね」という同選手のコメントも紹介。
「吉田はブンデスリーガ残留のためにすべてを捧げる準備ができていることは、早期復帰にも表れている。ただチームドクターはあまりに早い復帰に警告を発している」と綴り、同選手のマインツ戦ベンチ入りが見切り発車だと主張した。
なおシャルケはマインツ戦で3-2と勝利。リーグ戦残り3試合でブンデスリーガ自動残留圏内の15位に浮上しているが、2部入れ替え戦圏内の16位VfBシュツットガルトや自動降格圏内の17位VfLボーフムとの勝ち点差はわずか「2」である。
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