アジア

東南アジア「SEA Games」開幕。本田カンボジアとトルシエベトナムが白星発進

本田圭佑氏(左)フィリップ・トルシエ氏(右)写真:Getty Images

 「東南アジアの五輪」と呼ばれる2年に1度のASEANスポーツの祭典「東南アジア競技大会(SEA Games)」が、5月にカンボジアで開催され、5日に開幕式が行われる。

 開幕式に先立ち既に一部の競技が始まっており、注目の男子サッカーでは、本田圭佑GM(ゼネラルマネージャー)が実質監督として率いるU-22カンボジア代表と、元日本代表フィリップ・トルシエ監督が率いるU-22ベトナム代表が揃って白星スタートを切った。

 本田GMが指揮するカンボジアは、グループA第1節で格下の東ティモールと対戦。ホームの大観衆の声援を受けるなか終始主導権を握って、セットプレーやカウンターから得点を重ね、4-0で大勝した。

 一方、3大会連続の金メダルを狙うベトナムは、グループB第1節でラオスと激突。開始早々に先取点を奪ったが、その後は格下と見られたラオスによもやの大苦戦。特に後半はラオスに主導権を握られる時間が続き、何度もピンチを迎えた。後半AT(アディショナルタイム)にカウンターから追加点を決めてベトナムが2-0で勝利したが、課題が残る開幕戦となった。なお、今年2月末に就任したトルシエ監督にとっては、これが公式戦初白星だった。

 本田GMとトルシエ監督の両指揮官は、開幕戦の難しさを強調。どちらも格下相手の勝ち点3だが、快勝のカンボジアに対し、辛勝のベトナムは王座保持に向けてやや不安なスタートとなった。