Jリーグ サンフレッチェ広島

安芸高田市長が広島サポ論破。東俊希の練習場発言巡る反応に「政治腐らせる」

東俊希 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島所属MF東俊希は今月、クラブの練習場に関する発言で注目を集めていた。安芸高田市サッカー公園(旧吉田サッカー公園)を所有する広島県安芸高田市の石丸伸二市長の反応が連日のように話題を呼ぶ中、石丸市長は16日に再び広島サポーターからのメッセージに対する自身の考えを述べた。

 事の発端は、東が今月11日配信の「やべっちスタジアム」に出演した際の発言。同選手は練習場の立地について「みんな練習場を変えてほしいと言っていますね」、「だいたい広島市内に住んでいる人が多くて、練習場まで1時間くらいかかるので、往復2時間を無駄にしている感じがちょっと嫌」と語っていた。

 これに対して石丸市長は「>みんな練習場を変えてほしいって 選手のためにならないならば、もはや安芸高田市が22百万円を持ち出す意味はありません」、「選手の希望を叶えてあげられないか、市からもサンフレへお願いしてみます。身を引こうと思うのは、どこよりもサンフレを応援している立場だからこそです」と投稿。グラウンド維持費削減の可能性に言及。

 しかし14日の広島の仙田信吾代表取締役社長と面会すると、仙田社長から東の謝罪について謝罪があったことを自身のツイッターアカウントを通じて安芸高田市民や広島サポーターなどに報告。安芸高田市サッカー公園の維持を表明している。

 ただ一方で、一部の広島サポーターによる「話を大事にしないでほしい」といったメッセージに対しては「プロスポーツ選手によるメディアでの発言には相応の責任が伴うという認識です。全方位的に認識と理解がない現状を憂いていたので、とても良い機会だと思っています」と、自身の考えを述べていた。

 すると同市長は16日、再び自身のツイッターアカウントを更新。13日の投稿を引用リツイートした上で「気づいた方もあるかと思いますが、『全方位的』は『サッカーに限らない』という意味を含みます。問題を正さなければ、社会は歪んでいきます」

 「問題に対して『取り上げてほしくない』は単なる我儘(わがまま)で、『取り上げ方が悪い』は論点のすり替えです。 こうした意識が政治を腐らせています」と、一部の広島サポーターを論破。問題に真正面から向き合う必要性を説くと、サッカーファン以外のSNSユーザーからも賛否含めて様々な意見が上がっている。