モンテディオ山形は昨季終了後、日本代表DF半田陸やMF山田康太ら主力選手が相次いでJ1リーグ所属クラブへ移籍。今季J2リーグで5連敗を喫してピーター・クラモフスキー監督が解任となる中、海外メディアが山形の編成面に触れている。
山形は2021年4月にクラモフスキー氏を招へい。クラブ史上初となる外国人監督のもとでJ2残留争いから上位争いへ食い込むと、昨季は最終節の徳島ヴォルティス戦で勝利し、逆転でJ1参入プレーオフに滑り込み。今季のJ1昇格を期待する声が高まっていた。
しかし昨季終了後に半田がガンバ大阪へ完全移籍したほか、山田も柏レイソルへ完全移籍。MF樺山諒乃介やFW藤原悠汰など複数選手が退団する中で挑んだ今季は、第3節のジュビロ磐田戦から5連敗。今月2日の水戸ホーリーホック戦で0-1と敗れると、クラブ幹部は監督交代に踏み切っている。
豪州メディア『キープアップ』は、クラモフスキー前監督の功績を紹介。「戦力が限られているにもかかわらず、昨季の山形は力強く前進し続けた。リーグ戦ラスト10試合でわずか1敗と、プレーオフ参入圏内の6位に滑り込んだ。怪我人や厳しい試合日程にもかかわらず、魅力的なサッカーをすることで偉業を成し遂げたのだ」と綴っている。
ただ昨季終了後の補強について「多くの重要な人材が流出した」と綴ると、「下部組織出身の半田は、ガンバ大阪へ移籍金およそ100万ドル(約1億3000万円)で売却された。山田も同様の移籍金額で柏レイソルへ放出している。山崎浩介はサガン鳥栖に引き抜かれた」と振り返っている。
なお半田は新天地のG大阪でも右サイドバックのレギュラーに定着。山田は今季リーグ戦6試合中4試合で先発出場しており、今月5日に行われたYBCルヴァンカップのアルビレックス新潟戦でもスタメン出場している。
山形はリーグ戦7試合を終えて2勝5敗と18位に低迷。首位FC町田ゼルビアから勝ち点13差である中、渡邉晋新監督のもと8日に敵地で大宮アルディージャと対戦する。
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