2023明治安田生命J1リーグ第6節の各試合が、3月31日、4月1日に開催された。今節も勝利したヴィッセル神戸(ここまで5勝0分1敗)が現時点首位。アルビレックス新潟相手に逆転勝利(3-1)を収めた名古屋グランパス(4勝1分1敗)が2位につける。
ここでは、好調チーム同士の対決となった名古屋vs新潟の試合を振り返り、特に名古屋の勝因についてを考察したい。
名古屋vs新潟:試合ハイライト
会場は新潟のホーム、デンカビッグスワンスタジアム。序盤から攻勢をかけるのは新潟だった。「新潟のマエストロ」ことMF伊藤涼太郎がボールを動かし、FW鈴木孝司やMF太田修介、MFダニーロ・ゴメスがゴールを狙う構図だ。
一方、名古屋も手数の少ないスタイルでゴールを狙う。前半28分、MF米本拓司のパスにMF内田宅哉が反応。その折り返しをMF森下龍矢が狙うも、ゴールポスト上へ外れる。
均衡を破ったのは前半35分。何度も名古屋ゴール前へ侵入を繰り返していたダニーロ・ゴメスが左足シュート。名古屋GKミチェル・ランゲラックが右腕1本で防ぐも、こぼれた先にいた太田が詰め、新潟が先制する。
新潟のペースで進むと思われた前半39分。新潟のDF舞行龍ジェームズが、名古屋の内田にスライディングでチャージし、イエローカードが提示される。VAR介入後は、レッドカードへと変更となり退場処分に。新潟が一気に数的不利となる。
名古屋の同点弾は、後半11分だった。新潟ボールになったものの、チーム全体で前方からの守備を実行した名古屋。MF稲垣祥のファーストディフェンスに米本が連動し、新潟のボールを前へ運ばせない。FW永井謙佑がボールを回収すると、そのままゴール。スピードを緩めず振り抜いた左足からのボールは、新潟のDF早川史哉に当たり、ゴールへと吸い込まれていった。
名古屋の逆転は、後半35分。試合を通して、高精度のクロスを上げ続けていた森下に対し、FWキャスパー・ユンカーが左足の強烈ボレー。これには好セーブを続けていたGK阿部航斗もノーチャンスだった。
後半アディショナルタイムには、FWマテウス・カストロのカウンターからのボールに、走りこんだ稲垣があわせ、ダメ押しの3点目。名古屋が3-1で勝利を収めた。一方の新潟は、今季初の連敗となった。
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