かつてヴィッセル神戸でプレーしていたFWルーカス・ポドルスキの去就が不透明となっている。ポドルスキには今季限りでポーランド1部グールニク・ザブジェを退団する可能性があるほか、Jリーグ再挑戦の可能性も浮上。同選手の代理人が契約延長交渉の現状を語っている。
ポドルスキは2017年7月から2年半にわたり神戸に在籍。神戸退団後はトルコ1部アンタルヤスポルをへて、2021年7月からザブジェでプレーしている。また今季はここまでリーグ戦24試合の出場で7ゴール7アシスト。大宮アルディージャから期限付き移籍中のMF奥抜侃志とともにプレーしている。
ただ選手本人はザブジェとの契約期間が今年6月までである中、今月17日の試合後インタビューで「(来季以降)まだどうなるか分からないし、今のところ何も決まっていない」と、今季限りで退団する可能性を示唆。
「代理人からは『オファーが届いた』と聞いている。MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)は選択肢のひとつだよ。アメリカだとまだ移籍市場が開いているから、今からでもポーランドを離れることができる」
「アジアからもオファーが来ているよ。あとカタールやサウジアラビアからもね。今後どうなるか様子を見るよ」と語るなど、Jリーグ再挑戦の可能性も除外していない。
そんな中、ポドルスキの代理人はポーランドメディア『WP Sportowefakty』のインタビューにおいて「クラブに様々な変化があるのは知っているが…。契約延長については昨年12月から準備しており、その時にはすべてが決まっていた。(条件面は)今シーズンと同じだ」
「これまでも言ってきたことだが、グールニク・ザブジェとの契約はお金ではなくて心で結んだものである。書面上ではすべてが決まっている。だが(監督交代など)クラブ内部で変化があった。だから現時点ではっきり言えるのは、条件は決まっているがサインは交わしていないということだ」とコメント。新契約締結の保留を明かしたのだ。
ザブジェはリーグ戦残り9試合で15位に低迷。2部降格圏の16位コロナ・キェルツェとはわずか1ポイント差であるほか、今月18日にはバルトシュ・ガール監督を解任。ヤン・ウルバン氏を招へいしているが、2021年にもザブジェを率いていたウルバン氏とポドルスキの関係は良くないという。
また『WP Sportowefakty』は、ウルバン氏の監督就任が同選手の去就に影響を与える可能性に言及。選手本人のコメントと同じく、複数クラブからオファーが届いていることもあわせて報じている。
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