3位:山岸祐也(アビスパ福岡)
昨2022シーズン10得点を挙げたアビスパ福岡のエースストライカー山岸祐也は、第5節の湘南ベルマーレ戦、前半3分のボレーシュートを皮切りに、7分、11分とシュートを打ち前半から好機に絡む。しかし、シーズン初得点へのプレッシャーからか上手く合わせられず、チームも後半28分に先制を許し、苦境に立たされた。
ドラマは9分と表示されたアディショナルタイムに起こった。6分が経過した51分、そしてラストプレーとなった54分。山岸は右足を振り抜き、立て続けに2得点。いわゆる「ケチャドバ」である。最終盤の大逆転劇に、必要不可欠だった。
2位:泉柊椰(ヴィッセル神戸)
びわこ成蹊スポーツ大学からヴィッセル神戸に加入し、第5節のサガン鳥栖戦で初先発となったルーキーMF泉柊椰が、チームの首位キープに多大な貢献をみせた。前半22分、左サイドでロングボールを受け、正確なトラップで前を向くと、カットインから右足を振り抜く。鳥栖のGK朴一圭が見送るしかないほど華麗なシュートが優しくネットを揺らし、先制点を記録した。
J1初ゴールで勢いに乗ると、対面する鳥栖の岩崎悠人が本来のポジションでないことを突き何度も1対1を挑み、計4本のシュートを放った泉。試合は1-0で勝利。カットインからのシュートを得意とするアタッカーは、単独首位キープに欠かせない存在だった。
1位:松原健(横浜F・マリノス)
横浜F・マリノスと鹿島アントラーズの対戦となった第5節。優勝を狙う両クラブの決戦は、前半はほぼ互角の内容だったが、後半開始からゲームの流れを掴んだのは鹿島だった。出足の良い全体守備からリズムを掴み、セカンドボールを拾うことに成功。ところが、横浜FMのDF松原健のワンプレーで全てが逆転する。
後半11分、横浜FMのカウンターで左サイドからパスが送られると、走り込んだ松原が右足一閃。強烈なミドルシュートで先制すると、流れは一変。後半17分にもオウンゴールで追加点を得て、最終的に2-1で勝利を挙げた。この試合で横浜FMの時間帯といえたのは、先制点以後の10分間程度。松原のシュートが、試合の行方を大きく変えたといえる。
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