かつて徳島ヴォルティスや浦和レッズを率いていたリカルド・ロドリゲス氏は、スコットランド1部アバディーンの監督に就任する可能性が報じられている。そのリカルド氏の特徴や人格について、英紙『プレス・アンド・ジャーナル』が徳島ヴォルティス岡田明彦強化本部長のコメントをもとに伝えている。
リカルド氏は2017年から4シーズンにわたり徳島ヴォルティスを指揮。2020シーズンに徳島ヴォルティスをJ2優勝・J1昇格へ導くと、2021シーズンには浦和レッズ監督就任1年目ながらも天皇杯を制覇。2022シーズンもAFCチャンピオンズリーグでチームを決勝進出に導いたが、国内タイトルで無冠に終わり浦和レッズ指揮官を退任している。
『プレス・アンド・ジャーナル』はリカルド氏の特集記事において、岡田明彦強化本部長のコメントを紹介。これによると、岡田明彦氏は「リカルド監督は正しい姿勢を持っています。どの国でも、その国の文化を学んだ上で成功につなげたいという考えの持ち主です」
「のんびりとした性格で、とてもフレンドリー。このクラブのひとりひとりとコミュニケーションをとることができます。野心がある一方で、他人を尊重する姿勢も備わっているのです」と絶賛。
「攻撃的な哲学とスタイルを目指している多くのクラブが、リカルドを称えています。我々としては、日本では高い評価を受けているリカルド監督の成功を願っています」と、スペイン人指揮官にメッセージを送ったという。
また『プレス・アンド・ジャーナル』は岡田明彦氏のコメントをうけて「アバディーンで空席の監督ポストには、ヨーロッパから多くの応募が殺到している」とした上で、「候補のひとりであるリカルド氏は、どの国でもサッカーだけでなく文化に没頭することで成功することができる」と綴っている。
なおアバディーンは先月末、マザーウェルからアラン・バローズ氏をチーフ・エグゼクティブとして招へい。バロー氏の入閣により、ジム・グッドウィン監督の後任候補選定に着手しているという。
そのアバディーンはリーグ戦27試合を終えて11勝2分14敗。一時は残留争いに巻き込まれていたものの、今年1月末のグッドウィン監督解任以降は2勝2敗とやや立ち直りつつある。
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