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浦和からベルギー移籍もいまだ出番なし…宮本優太を監督評価も欠点指摘

宮本優太 写真:Getty Images

 浦和レッズからベルギー2部KMSKダインゼへ期限付き移籍中のMF宮本優太(23)は、今月25日の公式戦で移籍後初めてベンチ入りも出番なし。KMSKダインゼのマーク・グロジャン監督が、今年1月加入のインドネシア代表MFマルセリーノ・フェルディナン(18)と比較した上で宮本優太に足りないものを語った。ベルギーメディア『HLN』が伝えている。

 宮本優太は昨年、浦和レッズへ正式加入。2022シーズンのJ1リーグで15試合に出場すると、今年1月10日にKMSKダインゼへ期限付き移籍。ただKMSKダインゼ加入後は、ベルギー2部リーグのレギュラーシーズン全試合でメンバー外。25日に行われた下位6クラブによる残留プレーオフ第1節・ヨング・ヘンク戦ではベンチから90分間戦況を見つめていた。

 その宮本優太と同じく今年1月加入のフェルディナンはヨング・ヘンク戦で初めてベンチ入りすると、80分から途中出場。新天地デビューを飾っている。

 グロジャン監督は試合前の会見で新戦力のフェルディナンと宮本優太を比較。「私はフェルディナンに熱中している。彼は平均以上のクオリティを持っており、すでにチームになじんでいる。まるで何カ月も前からこのクラブにいたかのようだ。英語が堪能であることも(出場機会を増やす上で)もちろん有利に働く」と、フェルディナンを高く評価している。

 一方、宮本優太については「彼は英語があまり話せない」と言語面で問題を抱えていることに言及。それでも「フェルディナンと同じく、彼も非常に優れたサッカー選手だ。右サイドバックもできるし、もう少し高いポジションもこなせる。技術面のクオリティがあり、運動量も豊富だ。フェルディナンより少し年上なので、やや成熟しているところもある」と語っている。

 宮本優太は、KMSKダインゼへの期限付き移籍期間が2022/23シーズン終了後までである。フェルディナンとポジションが異なるとはいえ指揮官からの評価に差がある中、今後どのようにして出場機会を増やすのか注目が集まる。