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森保一監督が説得!U19ドイツ代表GKを日本代表招集か。川崎の下部組織出身

ミオ・バックハウス(日本名:長田澪) 写真:Getty Images

 カタールW杯メンバーのGK川島永嗣(ストラスブール)が代表引退を表明し、カタールW杯の正守護神であるGK権田修一(清水エスパルス)の招集外が濃厚と伝えられているだけに、日本代表のゴールキーパー枠を巡る争いに変化が生まれている。欧州視察中の森保一監督が、川崎フロンターレの下部組織出身でありブンデスリーガ(ドイツ1部)ベルダー・ブレーメンに所属するU19ドイツ代表GKミオ・バックハウス(日本名:長田澪)の招集にむけて動いている。

 日本とドイツの国籍を有するバックハウスは、身長194cmで右利きの大型ゴールキーパー。川崎フロンターレの下部組織やU15日本代表でプレーしていたが、10代なかばで渡独。2018年7月にブレーメンの下部組織に加入すると順調にステップアップを果たしており、今季はU19チームでプレー。トップチームでデビューしていないものの、U19チームの正守護神としてU19カテゴリーのリーグ戦全試合に出場している。

 また同選手はドイツの年代別代表にも招集。昨年9月にUEFA EURO U19の予選でベンチ入りしたほか、昨年10月の国際親善試合・スイス戦でU19ドイツ代表デビューを果たしている。

 そんなバックハウスについて、ブレーメンのスカウト部門責任者であるクレメンス・フリッツ氏は「彼は素晴らしい才能を持っている。我々は彼の成長にとても満足している」とコメント。ドイツ紙『ビルト』によると、ブレーメンはチェコ代表GKジリ・パブレンカ(30)の後継者としてバックハウスの将来的なトップチーム昇格を検討しているという。

 また森保一監督は今月、ブレーメンのクラブ施設を訪れてバックハウス本人と話したとのこと。『ビルト』が「日本サッカー協会(JFA)は、バックハウスを招集を望んでいる」と伝えると、フリッツ氏も「森保一監督を含むJFA関係者2名が我々のトレーニングを視察した」とコメントを残している。

 A代表は今年3月24日と28日にキリンチャレンジカップを控えている。GKシュミット・ダニエル(シント=トロイデンVV)やGK中村航輔(ポルティモネンセ)が所属クラブで正守護神として活躍する中、U19ドイツ代表のサプライズ招集の可能性に注目が集まる。