Jリーグ 横浜F・マリノス

横浜FM高丘陽平歓迎も。バンクーバー移籍に「MLS最高のGKでないが…」

高丘陽平 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・横浜F・マリノス所属のGK高丘陽平(26)は、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)バンクーバー・ホワイトキャップス移籍が確実と報じられている。そんな中、現地では高丘陽平の加入を前向きに捉える声が上がっている。

 バンクーバー・ホワイトキャップスは、2022シーズンのMLSウェスタン・カンファレンスで12勝7分15敗。14クラブ中9位という結果に終わったほか、チーム全体の失点数は「57」とリーグで2番目に多く、守備陣の再編が優先課題となっている。

 米メディア『SBネイション』は今月、バンクーバー・ホワイトキャップスのゴールキーパー事情を特集。「(高丘陽平の獲得は)良い契約であるだろう。高丘陽平はMLSで最高のゴールキーパーではないかもしれないが、昨年バンクーバー・ホワイトキャップスが抱えていた問題の改善に影響を与えるはずだ」と、高丘陽平の加入報道に触れている。

 また昨季リーグ戦17試合に出場したGKトーマス・ハサルと高丘陽平を比較。「高丘陽平のようなより良いゴールキーパーだと、2023シーズンは昨シーズンと比較して失点数を10以上減らすことが可能だ。トーマス・ハサルはチームが多くの試合をこなす中でのバックアッパーとして残留する。うまくいけばハサルも成長できる」と、高丘陽平が正守護神を務める可能性に言及した。

 高丘陽平は横浜FCやサガン鳥栖をへて、2020年10月にサガン鳥栖から横浜F・マリノスへ完全移籍。加入直後はGKオビ・パウエル・オビンナ(25)とポジション争いを繰り広げていたが、2021シーズン途中からレギュラーに定着。2022シーズンはリーグ戦全試合でフル出場し、J1優勝に大きく貢献していた。

 なお米メディア『ESPN』は先月下旬、バンクーバー・ホワイトキャップスによる高丘陽平獲得オファー提示を伝えた際に「高丘陽平と横浜F・マリノスの契約期間は2024年1月までだ」と報道。横浜F・マリノスはバンクーバー・ホワイトキャップスから移籍金を受け取るとみられる。