明治安田生命J1リーグ・横浜F・マリノス所属のGK高丘陽平(26)は、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)所属バンクーバー・ホワイトキャップスへの移籍が確実とみられている。そんな中、現地メディアがバンクーバー・ホワイトキャップスのゴールキーパー事情について報じている。
カナダ紙『リーダー・ポスト』は3日に「バンクーバー・ホワイトキャップスが新ゴールキーパーとの契約に近づいている」と見出しをうち、「高丘陽平は無名だが、アクセル・シュスターCEO(最高経営責任者)は、彼がチームを助けると確信している。ショーン・ジョンソンの獲得を逃したことを後悔していない」とリポート。
「一部メディアは、バンクーバー・ホワイトキャップスがなぜジョンソンの獲得を狙わなかったのか疑問を投げかけている。シュスターCEOによると、フリーエージェントのジョンソンに対して12クラブがオファーを提示したが、ジョンソンが新天地にトロントFCを選んだのは、東部に残りたかったからだと考えているという」と、バンクーバー・ホワイトキャップスがアメリカ代表GKショーン・ジョンソン(33)ではなく、高丘陽平にターゲットを定めていた実情を綴っている。
またシュスターCEOは、高丘陽平獲得の可能性についてコメントを残さなかったとのこと。しかしMLSの専門サイト『MLSネットワーク』は「バンクーバー・ホワイトキャップスは、高丘陽平の獲得を最終決定している。バンクーバーは2週間前に正式オファーを提示しており、今回スタメンの座を争うために高丘陽平を迎え入れることになった」と伝えている。
なお米メディア『ESPN』は先月下旬、バンクーバー・ホワイトキャップスによる高丘陽平獲得オファー提示を伝えた際に「高丘陽平と横浜F・マリノスの契約期間は2024年1月までだ」と報道。バンクーバー・ホワイトキャップスは横浜F・マリノスに移籍金を支払うものとみられる。
同選手は横浜FCやサガン鳥栖をへて、2020年10月にサガン鳥栖から横浜F・マリノスへ完全移籍。加入直後はGKオビ・パウエル・オビンナ(25)とポジション争いを繰り広げていたが、2021シーズン途中からレギュラーに定着。2022シーズンはリーグ戦全試合でフル出場し、J1優勝に大きく貢献していた。
一方でバンクーバー・ホワイトキャップスは、2022シーズンのMLSウェスタン・カンファレンスで12勝7分15敗。14クラブ中9位という結果に終わったほか、チーム全体の失点数は「57」とリーグで2番目に多かったため、ゴールキーパーをはじめ守備陣の再編が優先事項となっている。
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