Jリーグ 徳島ヴォルティス

徳島退団バケンガ「ポヤトス監督との間に溝が…」コーチ陣と起用法で相違も

ムシャガ・バケンガ 写真:Getty Images

 元ノルウェー代表FWムシャガ・バケンガ(30)は、明治安田生命J2リーグ・徳島ヴォルティスを2022シーズン限りで退団。『ユーロスポーツ』ノルウェー版のインタビューにて、昨季途中から出場機会がなかった理由に現在ガンバ大阪を率いるダニエル・ポヤトス監督との関係を挙げるとともに、コーチ陣とのやり取りを明かした。

 同選手は2021年8月、ノルウェー1部オッドBKから徳島ヴォルティスへ完全移籍。2022シーズンは5月中旬までリーグ戦全試合に出場していたものの、徐々に序列が低下。8月14日の第31節・大分トリニータ戦を最後に出番がなくなると、昨年11月21日に徳島ヴォルティスが正式決定していた。

 そんなバケンガは、出場機会激減の理由を聞かれると「大分トリニータ戦後にコロナになったけど、復帰してから調子が良くなったんだ。なのに、残りの試合でプレーするチャンスをもらえなかった。それはポヤトス監督の個人的なことであり、彼は僕がプレーすることを許さなかったんだ」

 「昨年の秋は、人生の中でも一番調子が良かったし、ここまで気分の良いこともなかった。それでもリザーブチームの試合にしか出させてもらえなかったよ」と告白。

 徳島ヴォルティスとの契約に1年間の契約期間延長オプションが盛り込まれていたことを明かすと「10月に入ってから、(1年間契約期間を延長する)オプションを行使すべきではないと感じたし、その決断は間違いではなかったね」

 「練習ではすごくいい動きをしていたし、得点もたくさん取っていたのに、監督はリザーブチームでしかプレーさせなかったんだ。そのリザーブチームの試合では、4,5ゴール決めていた」

 「僕と監督の間には完全に溝があった。彼は僕以外の人と話をしていたんだ。今でもコーチたちから『なぜポヤトス監督がそんなことをしたのか分からないよ』とメッセージが届く。それはそれでいいんだけどね。すべてが不機嫌なだけだと早くから気づいていたから、そんなにイライラすることはないのさ」と、徳島ヴォルティス在籍時の苦悩を振り返っている。

 またバケンガは、公式戦で出場機会に恵まれない時の心理状態について「(試合でプレーさせてもらえない場合)若い頃の自分ならトレーニングや生活習慣が悪くなって、監督に対して怒ったりするなど、長い目で見て自分にとって不利になるような選択をしていたかもしれない」

 「徳島ヴォルティスにいた時も腹を立てているけど、そのことが普段のトレーニングや生活に影響していることを見せつけるつもりはない。自分の考え方を改善すべきだと考えたんだよ」と、自身の考えを述べた。