横浜FCは今月26日、明治安田生命J1リーグ2023シーズン開幕にむけて応援をリードするコールリーダー・太鼓リーダーなどの中心メンバー募集を開始。Jリーグクラブでは異例ともいえる応援メンバーの公募にネット上で様々な意見があがる中、横浜FCのゴール裏団体が声明を発表。クラブ側の対応を批判するとともに、協議継続を求めた。
横浜FCは応援メンバー募集において「これまでクラブの目指すスタジアムづくりにご賛同いただくために、ゴール裏応援団体へクラブの想いと趣旨をご説明し、2023シーズンの開幕に向けて協議を重ねてきましたが、合意には至りませんでした」
「そのため、ゴール裏団体との協議結果や、HAMABLUE SESSION、サポーターミーティングでいただいたご意見をもとに、今回の募集を行わせていただくこととなりました」と、クラブ公式サイトを通じて公募に至った経緯を説明していた。
そんな中、横浜FCのサポーター団体である『BLUTIGRE YOKOHAMA』は29日にウェブサイト「note」を通じて声明を発表。
クラブ側との協議内容を時系列にそってまとめた上で、「当初より『決定事項の事前周知』であり、クラブと話し合いができたとは思っていません。これまでのやりとりも、正直、クラブの決定事項に合わせるか合わせないかだけが論点になっています」
「クラブが現状を変えようとしたい姿勢は伝わってきます。ですが、そのための事前説明をすることなく、一方的に『強制』と『排除』を押し付けてきています。『強制』について前述の通り、着用義務と承認を受けた横断幕(ゲーフラや大旗を含む)しか掲出できないということ、『排除』については、クラブの考えに従えない場合は新しいサポーターとともにスタジアムの雰囲気や応援を作っていく覚悟だと話しており、当然ながら、ゴール裏団体だけではなく今まで応援してくれたサポーターの排除ともとれますし、リスペクトにかける行為であると感じています」
「またやり取りを行っていく中で、『クラブの考え(案)』について次から次へと聞いていない『考え』が出てきました。このように後出しで提示されてしまうとクラブに対する不信感が募り、団体登録も含め迂闊に行動できる状況ではありません」
「上記を踏まえ、横浜FCがサポーターに対し意見や意思を汲み取り、誠意をもってやり取りしようとする態度・姿勢ではないと感じられました。今後については、今まで当たり前のように存在していた応援や熱量を取り戻すために、今までの横浜FCがどうであったか、応援をずっと作ってきた人の思いと今回の施策との乖離という点も含め、クラブと協議を続けていきます」と、「強制」や「排除」という言葉を交えながらクラブの対応を批判した。
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