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2022/23シーズンのセリエA第18節が1月14日(日本時間)に行われ、首位ナポリと2位ユベントスが対戦した。
前半14分、ナポリのMFスタニスラフ・ロボツカがセンターサークル付近でボールを奪い、クビチャ・クワラツヘリアにパス。このジョージア代表FWが左サイドから中央に切り込み、その後ボールが右サイドのピオトル・ジエリンスキ、ジョバンニ・ディ・ロレンツォの順で繋がると、マッテオ・ポリターノがペナルティエリア右隅からクロスを供給。クワラツヘリアのボレーシュートは相手GKボイチェフ・シュチェスニーに弾かれたものの、こぼれ球をFWビクター・オシムヘンがヘディングで押し込んだ。
幸先よく先制したナポリは、自陣から長身FWオシムヘンへのロングパスを織り交ぜ、同点ゴールを狙うユベントスのプレッシングを回避。前半39分にも、オシムヘンが味方のロングパスのこぼれ球を敵陣ペナルティエリアでコントロールし、クワラツヘリアに横パスを送る。このボールに反応したジョージア代表FWが右足でシュートを放ち、追加点を挙げた。
同42分にユベントスの小気味良いパスワークを浴び、アンヘル・ディ・マリアに追撃のゴールを奪われたものの、ナポリの勢いは止まらず。
後半10分、センターバックのアミル・ラフマニがコーナーキックからゴールを挙げると、同20分にもクワラツヘリアの左サイドからのクロスにオシムヘンがヘディングで合わせ、ユベントスを突き放す。この7分後には途中出場のエリフ・エルマスがディ・ロレンツォからのパスを受け、右サイドからカットイン。同選手の左足でのシュートがゴールネットに突き刺さった。
最終スコア5-1で、ユベントスとの首位攻防戦を制したナポリ。ビアンコネロ(白と黒)の堅守をいかに攻略したのか。ここではこの点について解説する。
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ユベントスの守備を混乱させたのは
第10節以降のリーグ戦8試合連続で無失点勝利を収めてきたユベントスは、この日も[3-1-4-2]の基本布陣でナポリのパスワークに対抗。アルカディウシュ・ミリクとディ・マリアの2トップでナポリの最終ラインから中盤の底ロボツカへのパスコースを塞いだほか、中盤や自陣後方で[5-3-2]の守備隊形を敷く時間帯もあった。
これに対し基本布陣[4-1-2-3]のナポリは、アンドレ・フランク・ザンボ・アンギサとジエリンスキの2インサイドハーフが、巧みなポジショニングで自軍のパスワークを活性化。適宜ユベントスの2トップと3セントラルMFの間に立ち、味方からのパスを引き出しただけでなく、ユベントスの左右のインサイドハーフ(アドリアン・ラビオとウェストン・マッケニー)を釣り出す役目も果たしていた。
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3セントラルMFの真ん中を務めたマヌエル・ロカテッリの両脇や、ラビオとマッケニーの背後をザンボ・アンギサとジエリンスキが突き続けたことで、ユベントスの守備は崩壊。ラビオとマッケニーが、ナポリの2インサイドハーフにマンツーマンで張り付くといった工夫も見られなかったため、ビアンコネロはボールの奪いどころを定めきれなかった。
ユベントスはザンボ・アンギサとジエリンスキを捕まえきれなかったうえ、この試合でもビルドアップの起点となっていたナポリの両サイドバック、ディ・ロレンツォとマリオ・ルイへのマークも曖昧に。
この2人がサイドでボールを受けた際の、ユベントスの両ウイングバック(フィリップ・コスティッチとフェデリコ・キエーザ)やMF陣のプレッシングが遅れ気味だったほか、ハーフスペース(ピッチを縦に5分割した際の、左右の内側のレーン)でパスを捌こうとした際も、ユベントス陣営の誰がいつアプローチするのかがキックオフ直後から不明確だった。これらがビアンコネロの大敗の原因であり、ザンボ・アンギサとジエリンスキの2インサイドハーフ、及びディ・ロレンツォとマリオ・ルイの両サイドバックの当意即妙なポジショニングによってもたらされた結果と言えるだろう。
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