Jリーグ サンフレッチェ広島

広島、ジュニオール・サントスの売却交渉破談!買取OP4億円へ引き下げも…

ジュニオール・サントス(写真右) 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・サンフレッチェ広島は、ブラジル1部ボタフォゴFRへレンタル移籍していたブラジル人FWジュニオール・サントス(27)について完全移籍での放出を目指していたが、ボタフォゴFRとの交渉が破談に終わったようだ。23日、ブラジルメディア『iG esporte』が報じている。

 ジュニオール・サントスは柏レイソルや横浜F・マリノスなどをへて昨年からサンフレッチェ広島でプレーしていたが、今年8月15日にボタフォゴFRへレンタル移籍。ボタフォゴFRでは当初FWフランシスコ・ソアレス(31)の控えという立場だったが、右サイドハーフでレギュラーに定着。リーグ戦ほぼ全試合で先発出場し、1ゴール1アシストをマークしていた。

 一方、サンフレッチェ広島と同選手の契約期間は2023シーズン終了後までであるほか、400万ドル(約5億3000万円)の買い取りオプションが付帯。サンフレッチェ広島はあくまでも完全移籍での放出にしか応じないと伝えられていた。

 クラブ間交渉の進捗についてはブラジル紙『O DIA』が今月1日、ボタフォゴFRが1年間のレンタル期間延長でサンフレッチェ広島にオファーを提示したと報道。しかしサンフレッチェ広島は完全移籍での放出のみに応じるほか、移籍金300万ドル(約4億円)を要求したとみられていた。

 またブラジルメディア『グローボ』は今月4日に「ボタフォゴFRは再レンタルを求めているが、サンフレッチェ広島は完全移籍での放出を望んでいる。両クラブによる交渉はここ2週間行われておらず、合意の傾向にはない」

 「現時点でのシナリオだと、ジュニオール・サントスは来季ボタフォゴFRでプレーしない」と、ボタフォゴFRが同選手のレンタル期間延長を諦める可能性に触れていた。

 すると『iG esporte』は「ボタフォゴFRとサンフレッチェ広島は合意に至らなかった。ジュニオール・サントスはJリーグへ戻ることになる」と報道。これによると、サンフレッチェ広島は400万ドルから300万ドルへの買い取りオプション設定額引き下げという形で譲渡したものの、ボタフォゴFRは同選手の再獲得を見送ったという。

 サンフレッチェ広島は今季終了後の時点で、キプロス代表FWピエロス・ソティリウ(29)をはじめ外国籍選手4名を抱えている。サンフレッチェ広島にジュニオール・サントスの獲得オファーが届くか注目が集まる。