12月26日から、待ちに待った2022/23シーズンのプレミアリーグが再開となる。12月19日に閉幕したFIFAワールドカップカタール大会(カタールW杯)の為、代表以外の選手たちは約1ヶ月強の休暇を得られた訳だが、これがリーグ後半にどのように影響をするのか気になるところだ。
現時点までのランキングを振り返ると非常に興味深い。トップ4に新たに食い込んできたニューカッスル・ユナイテッド(3位)、チェルシー(8位)のトップ脱落、日本代表MF三笘薫が所属するブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン(7位)の好調な動きなど、その他にも注目すべきポイントがいくつも存在する。
ここではプレミアリーグ2022/23シーズン後半の特にはトップ争いに関する注目ポイントを、海外メディアの声も含めて紹介していこう。
アーセナル以下トップ争いの状況
まず、日本代表DF冨安健洋が所属する現時点ランキング首位に躍り出ているアーセナルは、10月23日(日本時間)にサウサンプトンと1-1で引き分けた以外は全て勝利を収め、現状37ポイントで雲の上に抜きんでている状態だ。2位マンチェスター・シティと5ポイントの差をつけている。
シティは、10月17日に行われたリバプールとの試合に0-1で敗れ、さらに予想外なことには11月12日のブレントフォードとの試合では1-2という結果で敗北を喫した。この2試合の結果によって、大きく差がつく状況に追い込まれてしまった。
2位のシティから5位にかけて(3位ニューカッスル、4位トッテナム・ホットスパー、5位マンチェスター・ユナイテッド)ポイント差は2、3程度のため、後半で前後する可能性は非常に高い。注目すべきは、やはり現在3位に鎮座しているニューカッスルだ。
世界トップの億万長者クラブ、注目のニューカッスル
3位ニューカッスルは過去5シーズン、総ポイントの平均が44で、平均ランキングは20位中の12位だった。それが今2022/23シーズンは水を得た魚の如く、勢いを落とさずに無敗のまま登り詰めている。この美しくもある成功の背景には、チームを率いるエディ・ハウ監督と、2021年から同クラブの新オーナーとなったサウジアラビア出身の投資家ヤシル・アル・ルマヤン氏の存在が大きくある。
2021年10月にルマヤン氏は、元オーナーのマイク・アシュリー氏(2007-2021)から約480億円ほどで同クラブを買収した。それまでイギリスではマンチェスター・ユナイテッドの次に高収益を生み出すクラブ(17番目)として知られていたニューカッスルは、現在では世界ナンバー1となっている。
翌月2021年11月に、エディ・ハウ監督が就任。2人の人物が参加してからというもの、選手のトレーニング施設などのインフラ整備なども改善され始めた。ハウ流の指導方法などがジワジワと良い方向へ行き、リーグ結果でも頭角を見せ始めた現在だ。
一方で、現地の人々や、いくつかの海外メディアからは「ニューカッスルはお金だけのクラブ」という声も上がっている。もちろん現オーナーの存在だけでリーグを勝ち進められる訳ではないが、現代では資金とサッカーはある意味で、命綱で繋がっているような関係性のため非常に重要だ。昨シーズンから続く周囲からの批判的な声にも負けず、ハウ監督の堂々と正面を向って突き進む姿は、どこか悟りを開いたかの様にも見える。リーグ後半の動きも引き続き非常に気になるところだ。
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