Jリーグ 町田ゼルビア

町田で現役引退の鄭大世「マスク外せない圧力が…」政府批判に理解も

鄭大世 写真:Getty Images

 明治安田生命J2リーグ・FC町田ゼルビアで現役引退し、インターネットテレビ局『ABEMA TV』のカタールW杯中継で解説を務めている鄭大世氏が、マスク着用を巡って持論を展開。日本社会の同調圧力に異論を唱えた。

 日本政府は新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいる現状を踏まえて、今年5月以降「屋外ではマスク着用は原則不要」と国民に呼びかけている。また加藤勝信厚生労働大臣は今年10月、閣議の後の記者会見において、「マスク不要のルールが国民に共有できていない」との見解を示していた。

 マスク不要が周知されていないことをうけて、日本政府は先月末に内閣府政府広報室の公式アカウントを通じて「屋外ではマスクは原則不要です。屋外では人と近距離で会話をする場合のみマスクの着用が推奨されます」と再度マスク不要のルールをアナウンス。

 鄭大世氏は9日午前、この政府広報オンライン公式ツイッターアカウントを引用した上で「だってさー みんなそろそろ外しませんかー」とツイートしたが、「外していたら白い目で見られる」、「マスクしないで、咳とかくしゃみする人は勘弁」といったコメントが寄せられている。

 これに鄭大世氏は「マスクした方がいい意見が多くてびっくり。だからこそ外したい人も外せない圧力がかかってるんですよね〜」と反応。日本社会独特の同調圧力が働いているとの見解を示した。

 また日本政府がマスク不要のルールについて「原則・推奨」という文言を用いながら周知していることに苦言を呈するSNSユーザーも。鄭大世氏は「何か起きた時に責任取るの嫌でしょうしね」とリプライするなど、一定の理解を示している。

 なお鄭大世氏は朝鮮大学校をへて2006年に川崎フロンターレへ入団。ドイツのVfLボーフムやケルン、韓国1部水原三星、清水エスパルス、アルビレックス新潟に在籍し、2021シーズンから2年間FC町田ゼルビアでプレー。今年10月28日に今季限りでの現役引退を発表している。