進化し続けるナポリのパスワーク
ロボツカをはじめとする3セントラルMFが密着マークを受けた際の対策が熟れてきたナポリ。
10月24日(日本時間)のセリエA第11節でも、アタランタと同じく[3-4-1-2]の布陣を敷いたローマのハイプレスに晒され、ロボツカ、タンギ・エンドンベレ、ジエリンスキの3セントラルMFがマンマークに遭ったが、ディ・ロレンツォとオリベラが自軍のビルドアップを下支え。この2人が攻撃時にハーフスペース近辺にポジションを移し、ローマの両ウイングバックがアプローチしにくい状況を作ったことで形勢が傾いただけでなく、この試合でもディ・ロレンツォの自陣からのパスが起点となり、オシムヘンのゴールが生まれている。自陣後方でパスを回しながら相手選手を誘い出し、この瞬間に前線へ中長距離のパスを送って速攻を成立させる“擬似カウンター”という戦法が、板についてきた。
知将ルチアーノ・スパレッティの指導により攻撃の選択肢が増えているナポリは、今シーズンのセリエA13試合消化時点で11勝2分けと、無敗をキープ。同リーグで既に6得点、軽快なドリブルで相手DFを翻弄するクビチャ・クワラツヘリアが欠場したなかでも攻撃が機能したことは、彼らにとってより大きな自信に繋がるだろう。南イタリアの名門が、このまま独走態勢に入るかもしれない。
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