Jリーグ 横浜FC

横浜FC親会社の支払い額は数億円?ポルトガル2部買収の詳細を現地紙報道

横浜FCのゴール裏 写真:Getty Images

 J1昇格を決めている横浜FMは今月4日、親会社の『ONODERA GROUP』がポルトガル2部所属のUDオリヴェイレンセをの株式を過半数取得し、横浜FCとともに新たにグループの傘下になったと公式発表。ポルトガル紙『O JOGO』がUDオリヴェイレンセの経営権取得にあたっての詳細を報じている。

 UDオリヴェイレンセは今年創立100周年を迎えており、2011/12シーズンにはポルトガル国内カップ戦でベスト4入り。2019年12月に『株式会社f4samurai』の金哲碩CEO(最高経営責任者)が経営権を取得していた。また2020/21シーズンにポルトガル2部で最下位に終わり3部へ降格したものの、1年で2部に復帰。今季はここまでリーグ戦11試合を終えて2勝4分5敗と、18クラブ中13位に沈んでいる。

 『O JOGO』の報道によると、『ONODERA GROUP』は345万ユーロ(約5億円)を支払って発行済み株式総数の52.5%を取得したという。

 またUDオリヴェイレンセは現在、月額3000ユーロ(約44万円)を支払って練習グラウンドを借りているとのこと。このグラウンドのレンタル料支払いを解消が優先事項である中、横浜FCは「現在人工芝のオリヴェイレンセ練習拠点に天然芝ピッチのトレーニングセンターを新設するなど、現地の練習環境も改善し、1部昇格を目指す」と声明を発表している。

 なお横浜FCは、『ONODERA GROUP』によるの経営権取得をうけて「日本の若手選手にとって欧州挑戦の第一歩となるのはもちろんのこと、ポルトガルでプレーする選手にとっても日本でプレーする窓口となるよう、オリヴェイレンセを主軸とした育成・スカウティングを進めてまいります」と日本人選手による海外挑戦を後押しする方針を打ち出している。