明治安田生命J2リーグ・モンテディオ山形所属のDF半田陸(20)は、セリエAの名門ASローマ移籍へ移籍する可能性が取りざたされている。その中、イタリアメディア『デイリーニュース24』が同選手を巡るクラブ間交渉の状況を報じた。
半田陸は先月U21日本代表に招集されると、22日の国際親善試合・U21スイス戦で途中出場。26日のU21イタリア戦ではフル出場していた。すると30日になってイタリア紙『イル・テンポ』をはじめ複数メディアが「ローマ幹部は先日、モンテディオ山形強化部の渋澤大介氏と会談を実施。この会談では半田陸も一緒にいた」と伝えていた。
『デイリーニュース24』は今月4日、同選手の去就について「ローマがモンテディオ山形のサイドバック、半田陸の獲得にかなり近づいている」と報道。同選手を「U21日本代表で最も有望な選手のひとり」と評価した上で「ローマはマーケティング上の理由からも半田陸の獲得に乗り出している。彼がローマに加入すれば、日本からの収入は大幅に増え、(マーケティング面で)ローマは日本で飛躍的な成長を遂げることになる」と綴っている。
くわえて「半田陸の市場価値は100万ユーロ(約1億4000万円)以下である。だがローマは市場価値以上の金額を支払う意向だ」とリポート。「(半田陸の獲得にむけて)具体的な動きを見せているのはローマのみだが、他の欧州クラブも半田陸に関心を寄せているはずだ」と主張した上で、ローマ移籍に近づいている現状を伝えている。
なお半田陸はモンテディオ山形の下部組織で頭角を現すと、2019年3月にプロ契約を締結。トップチームでの出場機会を増やし、昨季から右サイドバックのレギュラーに定着。今季もここまでリーグ戦39試合中31試合に先発出場と、主力選手として活躍している。
またローマは今月29日、FIFAワールドカップ・カタール大会開催期間中での日本ツアー実施を公式発表。11月25日に名古屋グランパスと対戦するほか、28日には横浜F・マリノスと激突する。日本国内におけるクラブの知名度アップのチャンスを得ている中、半田陸の獲得交渉は前進しているものと考えらえる。
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