
アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋(23)は今季開幕から1カ月半後の今もなお、右サイドバックのレギュラーをイングランド代表DFベン・ホワイト(24)に奪われたままだ。しかし現地では、FIFAワールドカップ・カタール大会開幕直前までに冨安健洋がレギュラーを奪い返す可能性があるという見方が広まっているようだ。
冨安健洋は今年1月以降、右ふくらはぎなど複数箇所を負傷により戦線離脱。今季もコンディション不良により開幕から出遅れると、プレミアリーグ第2節・レスター戦以降はリーグ戦全試合で途中出場。代表ウィーク明け初戦である今月1日の第9節・トッテナム戦でも89分から出場するなど、ベンチ要員に甘んじている。
ただ英メディア『フットボール・ロンドン』は3日、「冨安健洋、カタールW杯開幕前までの6週間の期限付きでミケル・アルテタ監督からの要請を受ける」と見出しをうち、同選手の起用法に関する特集記事を掲載。アーセナルがカタールW杯開幕直前までの6週間で13試合をこなすことに触れた上で、冨安健洋の出場機会増加が必至と主張している。
また冨安健洋のコンディションに関するチーム方針について「彼は今年1月上旬から4月末までの間、両足ふくらはぎの故障によりプレミアリーグでほとんどプレーできなかった。その結果として、クラブが彼のコンディションに関して慎重な姿勢をとっているのは当然だ」と見解を披露。
先月のキリンチャレンジカップ・アメリカ戦でフル出場した翌日に日本代表を途中離脱したことを紹介するとともに「クラブの慎重な姿勢は、日本代表の早期離脱によってさらに強調された。彼はアメリカ戦の90分間を無傷で乗り切り、トッテナム戦への出場を巡る謎を抱えたままアーセナルの練習場に戻ったように思えたからだ」と綴っている。
そして冨安健洋の今後の起用法について「今のところベン・ホワイトは絶好調であり、冨安健洋がプレミアリーグでホワイトからポジションを奪うのは、もう少し先になるかもしれない」
「しかしカタールW杯開幕までにUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージを5試合も控えているため、彼は欧州カップ戦でアルテタ監督の注意をひきつけることが可能だ」と見解を述べた。
アーセナルは今月6日にELグループステージ第3節・FKボデ/グリムト戦を控えている。先月8日のELグループステージ初戦で抜群の安定感を発揮しているだけに、冨安健洋のさらなるアピールが期待される。
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