15位:湘南ベルマーレ:瀬川祐輔
- 勝ち点:31
- 得失点差:-13
- 残り試合数:5(C大阪/東京/神戸/鳥栖/柏)
2018シーズンのJ1復帰以降、毎年のように残留争いに巻き込まれている湘南ベルマーレ。今シーズンもここまでリーグワーストの得点数が災いし、この終盤まで苦しんでいる。町野修斗やウェリントンといったスコアラーもいる中、攻撃の機会創出という面でも期待が大きいのはFW瀬川祐輔ではないだろうか。ここまで2ゴールと決して満足いく数字にはなっていないが、柏レイソル時代(2018-2021)からゴール前での落ち着いた判断力や、ワンタッチも含めたシュートの精度を武器に評価を高めてきた。失点はリーグ全体を見ても多いわけではなく中間的な位置にある湘南。攻撃面の課題を払拭するためにも、残り5試合で瀬川の真価が問われる。
16位:京都サンガ:上福元直人
- 勝ち点:30
- 得失点差:-7
- 残り試合数:5(鳥栖/名古屋/川崎/C大阪/磐田)
現在プレーオフ圏と崖っぷちの京都サンガだが、勝ち点差は無いに等しいものとなっている。そんな拮抗した状況にあるからこそカギになるのが、守備範囲の広さとセービングに定評のある守護神、GK上福元直人だ。現状勝ち点「1」差で上にいる3チーム(神戸/福岡/湘南)はいずれも京都と状況が似ており、今シーズンは得点も少ないが失点も少ない。だからこそ、当然ながら勝ち点1でも確実に積み上げることと、並んだ場合の得失点差も考慮し失点数を抑えるためのキーマンとなるわけだ。上位クラブとの対戦も残しており、逆転優勝を狙う川崎やACL枠を狙うC大阪との対戦は、難しい展開が予想される。守護神の能力でいかに得失点差のマイナスを減らせるかに注目だ。
17位:ガンバ大阪:宇佐美貴史
- 勝ち点:29
- 得失点差:-15
- 残り試合数:4(柏/横浜/磐田/鹿島)
ガンバ大阪下部組織の最高傑作と称され、まさにクラブの至宝と呼べるMF宇佐美貴史。今シーズンは3月にアキレス腱断裂の大怪我を負い試合から遠ざかっていたが、ここにきて復帰の兆しが見えつつあるようだ。現在のG大阪には元日本代表やJリーグでも多くの実績を持つ外国籍選手が在籍しており、戦力不足とは思えない。それでもチームの中心選手であり攻撃の核にもなれる宇佐美不在という事態が、今の状況を招いていると言えるほどG大阪にとってその存在は大きい。残り4試合中3試合が上位クラブが相手と、残留はハードなミッションとなる。しかし、この土壇場で宇佐美の復帰が叶うのであれば、必ずや救世主になってくれると期待が集まるのもエースの宿命と言えるだろう。
18位:ジュビロ磐田:鈴木雄斗
- 勝ち点:24
- 得失点差:-24
- 残り試合数:5(清水/鹿島/横浜/G大阪/京都)
現在最も降格に近いジュビロ磐田。自動降格圏外となる16位京都との勝ち点差は「6」。さらにプレーオフ圏からも脱する15位湘南との勝ち点差は「7」と、残り試合数を考慮するとかなり厳しい。この状況下でキーマンとして挙げたいのがMF鈴木雄斗だ。開幕前に杉本健勇やジャーメイン良といった攻撃的な選手を補強し、移籍した昨年までのエース、ルキアンの穴を埋めようとしていた磐田。結果、攻撃陣はいまいち振るわない状態だが、その中でも鈴木はウイングバックが主戦場でありながら、5ゴール4アシストと高い攻撃力を見せている。残り5試合、上位陣との対戦も残す中で残留争いの直接対決となる3試合(清水/G大阪/京都)は勝利が必須となる。ここ5試合で15失点と崩れる守備の面でも、鈴木の豊富な運動量が欠かせないものとなるだろう。
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