ローマのジョゼ・モウリーニョ監督が、フィナンシャル・フェアプレー(FFP)を巡って欧州サッカー連盟(UEFA)に怒りをぶつけた。イタリア通信社「ANSA」が伝えている。
先日、FFPの規則に違反したとして8クラブへの制裁を決定したUEFA。この中にはモウリーニョ監督が率いるローマも含まれている。FFPに違反したクラブには、罰金やチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)の出場停止処分など、決して軽くはない制裁が科される。
今回の決定に納得がいっていないのがモウリーニョ監督だ。会見に出席した同監督は、FFPへの不満を記者陣の前でたっぷりと語っている。
「FFPは清く正しく経営改善を進めようとしているクラブにペナルティを与える制度だ。彼ら(UEFA)は間接的に、すでに大いなる力を持っているクラブを保護しようとしている」
「私は、(大いなる力を持つ)クラブたちが構造、安定性、歴史といった部分が収益に繋がるからという理由で合格点を与えられている事実に衝撃を受けている。偉大なクラブになりたいと願うクラブにはペナルティが課されるからだ」
「フィナンシャル・“フェア”プレーにフェアな要素などないのだから、別の名前をつけるべきだろう。あるクラブが3億ユーロの出費を許されているのに、あるクラブは3000万ユーロしか使えない。これはフェアではない」
「こんなことに付き合っていられない。私は監督になれてハッピーだ。ただ、あと数百万ユーロあればローマは夢をみることができるのに、このような状況で仕事をしなければいけない現状はハッピーではない」
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