セリエA ボローニャ

白血病と闘うミハイロビッチ監督、娘がファンに警告「私生活まで侮辱しないで」

 

シニシャ・ミハイロビッチ 写真提供:Gettyimages

 ボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督の娘であるビクトリア・ミハイロビッチさんが、サポーターに対して怒りの声を上げた。

 セリエA開幕から4節を終えて、未だに勝ち星を挙げることができていないボローニャ。日本時間2日未明に行われた第4節のサレルニターナ戦では、試合終了間際の88分に同点ゴールを許し、今季初勝利を逃している。SNS上では、開幕から低調なクラブに対してサポーターから批判的な意見が噴出している。

 サポーターからの批判の矛先の一つとなっているミハイロビッチ監督は、白血病と闘いながら指揮を執っている。今年3月に再発リスクが高まったことを理由に再入院を余儀なくされたように、難病との闘いは終わりが見えない。

 このような状況において、一部のサポーターはミハイロビッチ監督の健康面を揶揄するような批判をぶつけているようだ。このことについて、怒りの声を上げたのが娘のビクトリアさん。自身のインスタグラムアカウントで、サポーターに対して以下のように警告している。

「私は普段、SNS上でこのような意見を表明することはありません。キーボードに隠れて不満をばらまく人の相手をして、時間を無駄にするのが嫌だからです。しかし、踏みにじられて我慢が限界に達した今は我慢することができません」

「仕事の事とプライベートの事を混同するのが正しいとは思えません。父の仕事ぶりを侮辱したり、批判したいのであればどうぞ好きにしてください。しかし、その攻撃が家族や父の健康問題にまで及ぶのは恥ずべきことであり、到底受け入れることはできません」

「あなたたちは恐ろしいことをしている。あなたたちが侮辱しているのは1人の男性であり、誰かの父親であるということを忘れないでください。あなたたちが書いたことを読み、辛い思いをする子供たちがいるのです」