明治安田生命J1リーグの名古屋グランパスは、元ブラジル代表FWジョー(35)の契約違反を巡る問題でブラジル1部コリンチャンスや同選手に勝訴。賠償金を受け取ることが確定しているが、判決が出てから2カ月以上経った今もなおコリンチャンスとの協議が続いているようだ。1日、ブラジルメディア『UOL』が伝えている。
ジョーは2020年4月、名古屋グランパスと契約期間中であったにもかかわらず無断で帰国し、コリンチャンスと契約を締結。名古屋グランパスが契約不履行を理由に訴訟を起こすと、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は今年6月18日、ジョーとコリンチャンスに対して賠償金260万ドル(約3億5000万円)を名古屋グランパスに支払うよう命じている。
一方でジョーはトレーニングを無断欠席を繰り返すと、今年6月にコリンチャンスを退団。選手サイドはクラブ幹部と議論を交わした末、2023年12月まで残っていた契約を解消。2023年12月まで18か月分の給料をはじめ総額1430万レアル(約3億8500万円)の受け取りを放棄したとみられている。
そのためブラジルメディア『BOLA VIP』は6月末、ジョーとコリンチャンスの間における賠償金の配分割合について「コリンチャンスが全額を負担する」と伝えていた。
CASでの判決が出てから45日以内に賠償金の支払いが完了しない場合には、コリンチャンスに補強禁止処分が科される可能性がある。しかしコリンチャンスは2カ月経過した今もなお、賠償金の支払いを行っていない。
その中、コリンチャンスの会長は『UOL』のメディアインタビューに対応。「(名古屋グランパスとは)交渉しており、ここまですべてうまく進んでいる。今のところ、我々のキャッシュフローを損なわない支払い方法で、交渉は冷静に行っている。名古屋側は我々の状況を理解してくれているので、問題はない」と、名古屋グランパスと支払い方法等の協議を行っていることを明かした。
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