明治安田生命J1リーグ・鹿島アントラーズ所属のブラジル人MFディエゴ・ピトゥカ(29)は、レネ・ヴァイラー監督解任もあり今夏残留がほぼ確実とみられている。その中ブラジルメディア『TNTスポーツ』が12日、同選手残留の舞台裏を報じた。
ピトゥカについてはブラジルメディア『TV Cultura Litoral』は先月12日、本人がクラブ内で起こった複数の出来事に対して不満を抱いていると報道。これをきっかけに、ブラジル国内でブラジル1部サントス復帰の憶測が駆け巡っていた。
また『UOL』は先月13日、ピトゥカの代理人が来日していることにふれた上で「代理人は来週、鹿島アントラーズ幹部と会談を行う予定だ。そこで鹿島アントラーズに交渉する気があるのか把握する。サントスは代理人からの情報を待った上で、鹿島アントラーズのオファーを提示するかどうか決める」と報道。
ピトゥカの不満内容については「レネ・ヴァイラー監督と最高の関係を築けているとは言い難い」とし、指揮官との間に問題を抱えている可能性を指摘していた。
しかし『UOL』は先月21日になって、鹿島アントラーズ幹部が同選手の今夏退団を容認しない方針を選手サイドに伝えたと報道。くわえて今月7日にはレネ・ヴァイラー監督を解任したことから、サントス復帰の可能性は消滅したとの見方が広まっている。
『TNTスポーツ』が伝えたところによると、サントスはレンタルでのピトゥカ再獲得を狙っていた模様。ただ鹿島アントラーズは完全移籍での放出のみを容認する構えを見せ、契約解除金満額である400万ドル(約5億3000万円)の支払いを望んでいたという。
なお鹿島アントラーズはピトゥカとの契約を2024年まで残しているほか、獲得時にサントスに移籍金160万ドル(当時約1億7400万円)を支払ったと伝えられている。
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