清水、ゼ・リカルド監督の教え子獲得へ！オファー拒否も残留不透明か

　明治安田生命J1リーグの清水エスパルスは、ブラジル2部ヴァスコ・ダ・ガマ所属のブラジル人FWラニエル（26）にオファーを提示したようだ。30日、ヴァスコ・ダ・ガマの専門サイト『Super Vasco』が伝えている。

　ラニエルは身長181cmで右利きのストライカー。クルゼイロやサンタ・クルス、サントスとブラジル国内でプレーすると、今年1月にサントスからヴァスコ・ダ・ガマへレンタル移籍している。また同選手はサントス在籍時の昨季、ブラジル1部リーグ15試合の出場で1ゴールに終わったが、今季はここまで2部リーグで22試合中15試合に先発出場。8ゴールをあげるなど、主力選手として活躍している。

　一方で清水エスパルスは、先月ヴァスコ・ダ・ガマからゼ・リカルド監督の引き抜きに成功。今月にはブラジル1部フォルタレーザECに移籍金80万ドル（約1億1000万円）を支払い、ブラジル人MFヤーゴ・ピカチュウ（30）を獲得するなど、J1残留にむけての補強を進めている。

　その中『Super Vasco』の報道によると、清水エスパルスはラニエルに対しても獲得オファーを提示していたとのこと。しかし選手本人はブラジル国内メディアのインタビュ－に応じた際、ヴァスコ・ダ・ガマ前監督ゼ・リカルドを称えた上でヴァスコ・ダ・ガマ残留の意思を明かしている。

　ただブラジルメディア『BOLA VIP』は「ラニエルのヴァスコ・ダ・ガマ残留は難しい」と主張。ヴァスコ・ダ・ガマとサントスの取引には買い取りオプションが盛り込まれているが、200万ユーロ（約2億7000万円）と高額であり、ヴァスコ・ダ・ガマによる同選手の完全獲得は不可能だという。

　なお清水エスパルスは、ブラジル人FWブレーノ・ロペス（26）の獲得にむけてブラジル1部パルメイラスにオファーを提示したと伝えられている。