明治安田生命J1リーグの名古屋グランパスは、名古屋グランパス下部組織出身であり、セリエB(イタリア2部)フロジノーネに所属するFW手嶋秀(イタリア名:ヒデ・ヴィタルッチ)の獲得に動いているようだ。14日、イタリアメディア『L’inchiesta』が伝えている。
現在21歳で日本とイタリアの二重国籍を有する手嶋秀は、名古屋グランパスU18でU24日本代表DF菅原由勢(22)やDF成瀬竣平(21)らとともにプレー。ただトップチーム昇格とはならず、2019年夏にフロジノーネへ完全移籍していた。
そして海外挑戦1年目の2019/20シーズンはトップチームでの出番がなく、シーズン終了後にUSペルゴレッテーゼ1932へレンタル移籍。2021/22シーズンはセリエC-ジローネA(イタリア3部の北部地区)で38試合中25試合に出場。先発出場こそ6試合にとどまったがスーパーサブとして多くの出場機会を得て3ゴールをあげていた。
そんな手嶋秀は先月末、レンタル期間満了によりUSペルゴレッテーゼ1932を退団。今月に入ってイタリア国内の複数メディアは、セリエBやセリエCに所属する複数クラブからの関心を報じていた。
しかし『L’inchiesta』は「驚くべき日本への帰還。ヒデ・ヴィタルッチの未来は、日出ずる国にあるかもしれない。名古屋グランパスが彼を獲得を試みている」と報道。「彼の家族は今もなお日本に住んでいる。トヨタに戻ることは、彼にとって非常に魅力的なことだ」とし、選手サイドが名古屋グランパス復帰を選択肢に入れていると主張している。
昨年10月末には、USペルゴレッテーゼ1932プリマヴェーラに帯同し、1試合4ゴールという離れ業を見せた手嶋秀。イタリアでのキャリアに終止符をうち、Jリーグに舞台を移すことになるのだろうか。
コメントランキング